毛穴の奥に見えたもの Vol.5 Try.5「ホルモンバランスをお薬で変えると?」
2016.04.17
前回の続きです。「これで最後にしよう」
わりと悲壮な決意で、ネット広告を頼りに目黒区のクリニックを訪れたのは
2014年秋のこと。
男性医師は、私の顔をカメラで撮り、特殊加工をした、
という画像を見せて説明してくれました。
<肌が赤くなっている部分だけが赤く色づき、、そうでない部分が白黒写真のようになり、コントラストになってわかりやすく見える仕組みです>
診察の際に、「酒さ」の診察を受けていることを告げると、その先生は
「酒さじゃないです、脂漏性皮膚炎ですね」
と、あっさり告げました。
シロウセイヒフエン?
シュサじゃないの?
治らない病気から、治る病気に改善したような、一瞬の勘違い。
脂漏性皮膚炎も、完治しないといわれている点では、同じでした、残念ながら。
こちらの先生は、脂漏性皮膚炎の原因の一つとして
ホルモンバランスの悪さを指摘しました。
男性ホルモンが優位なので、油分の分泌が過剰になり、
その皮脂が肌表面で酸化し炎症を起こしている、との見立てです。
う?ん、男性ホルモンが多いって言われてもね。
確かに髪の毛は多いけど、、、
こちらの先生曰く、
- 1.皮膚の表面の炎症を抑えさえること
- 2.炎症の原因になる脂の分泌を抑えること
このために、抗生物質の入った軟膏と、男性ホルモンを抑える働きがあるという
飲み薬を処方されました。
この薬が…すごいんです、副作用が。
アメリカでは一日8錠位まで飲まれている、という触れ込みの薬を院内処方され、
まずは一日4錠飲むことになり、家に帰ってから、早速4錠飲んだのですが、
その直後から強烈な目眩で起きていられなくなり、気分が悪くなり、
気を失ってしまったのか、そのまま寝込んでしまいました。
次の日、ようやく生還したものの、恐ろしくなってとても飲む気にならず、
2、3日後の診察の際に、先生にこのことを伝えました。
(当たり前といえばそうなのですが)血中濃度を一定に保つために、
時間を分けて呑むこと、
一日2錠から始めること、をアドバイスされ、恐る恐るまた飲み始めました。
気持ち悪さを我慢しながら一日2錠を数週間飲み続け、
一日3錠に増やして数週間、
一日4錠に増やし、また数週間。
とにかく、気持ちが悪く、体がだるいし、気力が湧かない、気分は最悪。
精神が病んでくるのが自覚出来るほどの副作用に耐えて、
高額な薬を飲み続け、
診察の度に、写真を撮るのですが、全然肌の赤みは減りません。
「おかしいですねぇ」
「薬を増やしますか?」
それだけは嫌、死んじゃいます、と私。
「それなら、、、」
えぇー、奥の手があるのー?
先に言ってよぉぉぉ!
辛い投薬を続けているうちに、いつしか2015年が始まっていました。