毛穴の奥に見えたもの Vol.7
Try.7
「赤ら顔で謝罪する日々。
レ・ミゼラブル」
2016.05.22
前回の続きです。最後の砦だと自分自身に言い聞かせて通ったドクターに、(語源通りに)匙を投げられてしまい、どんよりとした気持ちでいっぱいな中、追い討ちをかけるような事が起きてしまいました。
離れて暮らす高校生の次女が、傷害事件に巻き込まれたのです。
それ以降、毎週末、新幹線で娘の暮らす地方に出向き、
警察、病院、青少年のための更正機関など、
手続きと謝罪を繰り返す生活が始まりました。
それまでにも、次女は高校入学以来、散々学校でも問題を起こしてきたのですが、
その度に、学校側は忍耐強く寛容な応対をしてくださっていたのです。
校則違反、生活態度、成績、人間関係のトラブル、
ありとあらゆる面で不出来な彼女に対し、
私は月に1回、新幹線で学校の先生方と話し合い、
スクールカウンセラーと話し合い、紹介された相談機関に出向いて、
彼女が少しでも気持ちが安定し、態度が変わるようにと
取り組んできた最中での事件でした。
さすがにこの件は事が大きかったので、学園の理事長先生までが出向いての
話し合いになりましたが、本人はふて腐れて開き直るばかり。
反省の色はまったく見られず、私は母親として迷惑を掛けた方々に申し訳なく、
心から疲弊する日々を過ごしていました。
何で私ばかり?
さすがに世界中で一番不幸だとは思いませんが、
東京中で500番以内にはエントリーするほどの不幸な人なのでは?
などとよく考えてましたね。
さて、そんな状況でも気になるのは赤ら顔。
落ち着かない生活の中、今度は通販で漢方薬を購入して飲んでみました。
というのも、長女が大学2年の頃、漢方関連のwebサイトの会社にインターンに行っていて、
漢方薬の話を聞いていたからです。
ネットで調べてタブレット状の漢方薬を飲み続けること2瓶、
2ヵ月ぐらいたった頃でしょうか。
「なんか、赤ら顔が良くなった気がする!
ねえ?どぉ?」
と娘に聞くと、
「う、うーん」
はっきりしません。
さらには、思い切ったように、
「あのさ、インターン先の人に、漢方のいい病院を聞いてきてあげるよ。」
と、言うではありませんか!
どうやら、治った気になってはしゃいでいる私を、
長女は可哀想に思ったようです。
(やっぱり、治ってなかったんだ、気のせいだったんだ・・・・・・)
次回は漢方の病院へ、と続きます。
コレクターも多いコンラッドダック。
ユーモラスな顔が可愛い????10周年記念バージョンです。
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