Vol.151台湾から来た白い犬の日記 味噌作り in S.F
2017.02.06
こんにちは Cocoです。ご存知の通り私の飼い主Japanさんは日本人です。
そして私と同様に、食べ物が大好きです。しかし、日本に住んでいないので日本ほどの便利さのない米国で苦労しているようです。その苦労から学んだのは、ないなら(高いなら)作ってしまえー!ということのようでした。
この国でも簡単に日本製の食料品が手に入るようになりましたが、値段も高いこともあり、いまだに作れるものは自分で作っています。そして味噌も作っていました。でも、気がつけばここ数年作っていませんでしたね。
それは、数年前に作った味噌がまだ残っていたというのもありますし、その時に妙に疲れた記憶が残っていて、なかなか踏み出せずいたようです。
しかしながら、そろそろ残りの味噌もだいぶ少なくなってきたし、かなりの発酵度が進んで醤油がとれるくらいの濃さになってしまいましたので「それじゃぁ作ろうかー!」と重い腰を上げて作ることにしました。
ちなみに私Cocoは味噌作り名誉総監督でございますので、最後まで見守りました!
彼の味噌作りは大豆の選定からです!
近所のスーパーで、有機栽培の少しグレードの良い大豆を買って水洗いします。それを二晩ほど水に浸して柔らかくします。我が家には圧力釜がないので普通の鍋でこれを煮ていきますが、コトコト煮込むため、拘束時間が長くなります。それを解消する打開策として、鍋が沸騰したら火を止めて、タオルなどで何重にくるんで保温。これが意外と良くて丸一日温かさが残るほどでした。
これならガス代も節約ですよねー(笑)
この方法なら忙しい間も、夜寝る前に火を入れて、沸騰したらタオルでくるんでおけばを2から3日繰り返すだけでOK! これにより拘束時間も短縮し、とろけるような柔らかいに豆に仕上がることができました。
以前はこの工程が長くて、Japanさんが飽きてしまったということがありました(笑)。
次にこの出来上がった柔らかい煮豆を崩していきます。以前と違い、トロトロに煮えた豆なのでつぶすのも楽だったようですよ!
前回の味噌作りの際の最大の難関は豆をつぶすことでした。たぶん煮る時間が足りなかったせいか、豆が固くかなり力を入れないとつぶれませんでしたし、量も多かったのでJapanさんは途中で嫌になるくらい物凄く苦労していました。
それが今回はものの5分くらいですべてつぶし終えることができ、あっけないくらいに綺麗に出来上がりました。これに米麹を混ぜていきます。この米麹は近所の日系スーパーで簡単に手に入ります(嬉)
つぶした大豆に、この麹と塩を混ぜていきます。味噌にはいろいろな種類がありますので、それによって大豆、麹、塩の割合がかわるようです。
Japanさんはネットでこちらのマルカワ味噌さんの味噌の割合を参考に、自分の量を調整してみました。調整したというと聞こえがいいですが、まあ適当に買ってきて家にあるものを適当に混ぜてみたという方が正しいかもしれません(笑)。Japanさんの料理なんてそんなものですぅ。
たぶん割合的には中辛と甘口の間くらいになったと思います。これをぐるぐるとしっかり混ざり合うように丹念にこねていきます。
そうそう、塩は大昔沖縄で買って、使えずに眠っていた塩を使いました。これに加え、数年前に自分で作った出来上がりの味噌もひとかけらほど入れておきました。この味噌もまだ生きているはずですから、この味噌の酵母も発酵に一役買ってくれるのではないかと思ったのですー! いい発想だ!
硬さ的には、こうして団子がうまくまとまるくらい(下の写真)がちょうどいいらしいです。煮るときに水の量をちゃんとしておけば、理想の固さになるとのことでしたが、Japanさんの作ったものは少し水分が少なかったようですので、パサパサ状態になっていたので煮汁で調整しました。
ちなみに大豆の煮汁はたくさんの栄養分があるとのことでしたので、残ったものはそのままJapanさんと私Cocoで半分ずつ飲んでしまいました! 美味しかったです(笑)
しっかり混ざり合ったところで、こうして団子を作っていきます。このダンゴを容器に投げ入れるように詰めていきます。ですからこのように団子状にしていくと、保存用容器に詰めるとき空気があまり入り込まず綺麗に詰めることができるのです。Japanさんは運動音痴なので容器から外さないように気を付けて、空気が入らないようにバンバン投げ入れては、平らに押し詰めてすべてを入れて完了です!
全く量ってもいなかったのに調度いい具合に用意した容器にしっかりすべて収まりました!
この上にラップで空気が触れないようにしまして、重しとして塩をビニール袋に入れ敷き詰めます。
これで常温の冷暗所で保存して10か月ほどで美味しい味噌の出来上がりー。究極のスローフードですね(笑)
今回は作る量を減らしたこともあり、あっけないくらい簡単に完了することができました!水を浸す&&undefined;&&undefined;undefined&undefined;煮るの工程さえ済んでしまえば、1時間もかからずに、これすべて終えることができます。この量で一年は持ちますし、添加物一切なしの安心味噌。
犬の私でさえ、おバカなJapanさんをちゃんと指導してここまで導くことができるくらいの安易なものです。最初の一歩を踏み出すのが大変かもしれませんが、それさえ乗り越えれば、物凄く簡単です!ぜひ皆さんも挑戦してくださいね!