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Vol.204台湾から来た白い犬の日記

Vol.204台湾から来た白い犬の日記 スーパーボール、
めくるめく夜

2018.02.12

こんにちは、Cocoですー!
土曜日に引き続き、日曜日もいい天気となった
サンフランシスコベイエリアです。

朝方は少し肌寒くて
「土曜日ほど暖かくならないかなー?」と思ったものの、
昼過ぎくらいには気温がどんどん上昇して
真っ青な空が広がりました。

「この日曜日はスーパーボールだし、街もきっと
ガラーンとしているだろう」と思い、
人間2人と私Cocoでこの暖かい気候を楽しもうと
外へ繰り出しました。
PH1_cocov204_1-20180209.jpgやってきたのは虹の旗がたなびく
男性の好きな男性の集まる街、カストロ地区でした。

やはりこの気温ですから皆さん
半袖にショートパンツになっている人が多かったです。
もちろん例の裸族も元気にこの気温を
楽しんでいるようでした。(笑)

何の意味があるのかわかりませんが、
お尻にTRUMPとの文字が刻まれていました。

「最初の一杯はどのお店にしようかー」と
街をさまよっていましたが、
意外とHappy Hourをやっているお店が少なかったです。

やはりHappy Hourはウィークデイの仕事帰りの人を
ターゲットとしているようで、
日曜日に開催しているお店は少ないみたいですね。
ですので、「別にHappy Hourじゃなくてもいいから
のんびり飲めるところに行こうー」と
やってきたのがこのお店でした。
Beaux
2344 Market Street
San Francisco CA 94114
PH2_cocov204_1-20180209.jpg音楽が流れのんびりとした雰囲気だったのですが、
座って1分後に音楽が変わり、
GoGo Boyがお立ち台で踊りだして
ドラッグクイーンが出てきたりして、
日本人飼い主のJapanさんとアメリカ人父親のDさんが
思っていたものとまったく違う雰囲気の
お店となってしまいましたー。

「まあ、でも窓際のいい感じの席だし、
これはこれでいいかー」と彼らはお店を変えることなく
こちらに居座ることに決めました。


この日のスペシャルはFull Bloody Mary Bar
なるものでありまして、
自分で好きなようにBloody Maryを作ることができる
という趣向になっていました。
バーカウンターでBloody Maryをオーダーすると、
ウォッカと氷を入れたグラスをくれます。
これをもってBloody Mary特設カウンターの方に向かいます。
こちらには写真上のようにいろいろなものが並んでいます。
PH3_cocov204_1-20180209.jpgこちらで自分の好きなようにお好みBloody Maryを
作ることができるようになっています。

Japanさんはあまり濃いとすぐに酔っ払ってしまうので、
ウォッカの半分をDさんにあげまして
薄めのBloody Maryを作りました。

このお店のオリジナルミックスがありましたので
それを使ったところ、かなりスパイシーな
ミックスジュースでして口から炎が
出そうになりましたそうですよ(笑)

セロリをさして、ベーコンを入れて、
人参スティックを差し込んで出来上がりですー!
Dさんはハラペーニョの酢漬けを入れて
よりスパイシーに仕上げたようです。


この日はスーパーボールが開催されていまして、
このお店の大型スクリーンにはスーパーボールが
流されていました。
しかし見ている人は皆無でした・・・
さすが男性を好きな男性が集まるバー、
スポーツに興味がある人は少ないようです。

しかしー! ハーフタイムショーになると
すべてのダンスミュージックがとまり、
音声がスーパーボールに切り替わりまして
お客さん全員TVに集中!

やはりこの界隈ですと
スーパーボールのゲームそのものよりは、
ハーフタイムショーに皆さん興味があるようですね。
しゃべっている人も誰もいなくなってしまったくらい
テレビに釘付けになっているのを見るのは
微笑ましいものでもあります(笑)

Japanさんはジャスティンティンバーレイクの
音楽に興味もないし、まったく知らないので
人間ウォッチをして楽しんでいたようです。
PH4_cocov204_1-20180209.jpgその後彼らはBloody Maryから、
シャンパンやワインに切り替えました。

Bloody Maryはたぶんものすごい量の
塩分が入っているのでしょう。
2人とものどが渇いてしまいました(笑)

さて、このお店ではGoGo Boysがお立ち台で
踊っているのですが、
見た目が東欧かロシア人的な感じの人たちでした。
たぶん年のころは20から23歳くらいで
すれていない感じの若くてとってもかわいい子達でした。

Dさんと2人で、
「この子達って海外から来ていて、
生活費を稼ぐためにこの仕事を
やっているのかもしれないねー。
あんなに純な感じに見えるから、
男街の汚れた色に染まってほしくないよねー」と
しみじみGoGo Boysの身の上を勝手に心配しておりました(笑)。

若いけれどたぶん本当は百戦錬磨の
大女優なのかもしれませんけれどね・・・


ほろ酔い気分になったところで
Castro散策をしてみました。

ほろ酔いとはいえJapanさんの顔は真っ赤でしたので、
サングラスでしっかりと顔を隠して歩くことにしました。
この赤ら顔をそのまま見たら皆さん、
Japanさんが泥酔していると思ってしまうことでしょう。

米国では泥酔して公道を歩くと逮捕されることもありますので
要注意です。
Dさんはいくら飲んでも顔色が変わらないのですよー。
私Cocoは何を飲んでも顔が白いままでしょう(笑)
PH5_cocov204_1-20180209.jpgこの日は気温が高かったせいか
日曜日の夜にもかかわらず、
真冬にひょっこりとやってきた夏を
たくさんの人が楽しんでいるようでした。

道にも、レストランにも、飲み屋にも
人が沢山あふれていました。

通常の夏でもこんなに暖かにならないので、
こういう日がちょこっとでもやってくると
サンフランシスコの皆さんはここぞとばかり
この気候をエンジョイするのですね!


ほろ酔い散歩の後の食事としては、Japanさんは
ラーメンを食べたいところですが
Dさんはそういうのが無理なので、彼に合わせて
ハンバーガー屋へ行ってきました。

Dさんはダブルバーガー、Japanさんはあっさりと
揚げ物でないチキンバーガーでした。

でも、フライドポテトとミルクシェイクをつけたので、
チキンを選んでも焼け石に水状態なのは
重々承知だったそうです(笑)
PH6_cocov204_1-20180209.jpg
Super Duper Burgers
2304 Market St
San Francisco CA 94114
目的もなく飲み歩いて、暖かな空気に包まれて
2人と犬Cocoはのんびりと過ごすことができました。

Dさんは「こういう日もたまにはいいよねー」と
一日楽しむことができました。
毎日こういう日を過ごしている方もいるそうですが、
経済的に彼らには無理なのだそうです(笑)

外飲みは予想以上にお金のかかることだと、
この日改めて実感した2人でした・・・。



Writer Profile

Coco
Cocoココ

台湾生まれ台湾育ちのフォモサ犬系雑種。野良犬だったため正確な年齢は不詳:性別、女推定9歳。台北で殺処分直前に現地の動物保護団体にレスキューされる。その後紆余曲折を経て、2010年、サンフランシスコ在住の日本人男子Japanさんとアメリカ人男子Dさんのカップルの家の養子となる。食べることと散歩が大好きだが鶏肉アレルギーがある。

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