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恋に効く、仏教 Vol.30

恋に効く、仏教 Vol.30 一人では越えられない

2017.04.26

先日、うちのお寺で企業研修をお受けする機会を得ました。
 
東京の非常に大きな一流企業の新入社員を
2泊3日40名
1泊2日40名
お寺で泊めて、一緒に修行をしたり、お話したり。
 
久しぶりに道場に戻ったような感じもあり、非常にいい刺激になりました。
 
いわゆる一流企業に入った子たちなので、
田舎者からすると、天狗な感じの子たちが来るのかも、と勝手に思っていましたが、
 
本当にみんな素直で、話もよく聞き、
いい子たちで、
なんだか日本の将来も明るいな
と素直にうれしく感じました。
 
研修と言っても、厳しい研修という雰囲気だけでなく、
山頂で湖と桜を見ながら、青空の下で坐り、心を見つめたり、
ピラティスをしたり、
食事や坐禅の時間の厳しい時間と
いい意味でメリハリのついたものになったと思います。
 
来てくれた子たちも、
禅寺なんて二度と嫌!
でなく、禅寺って楽しいね、の雰囲気を持って帰ってくれたようで、
お手伝いの和尚さんたちと
やった甲斐があったと喜んでおります。
 
 
その研修中に、企業からの依頼で、
2つのワークが行われました。
 
一つは、家族について考察するワーク
10分間、改めて家族とは?について深く考察し、お互いに発表しあうものでした。
 
2つ目は、心の波について思い直すワーク
10分間、過去にあった心に波を生じさせたこと、辛かったことなどを振り返り、
それをどう克服したか、また克服できなかったかを自分で考察して
お互いに発表して、アドバイスしたり、質問したりというものでした。
 
 
このワークを見ていて非常に強く感じたことがあります。
 
「共有」
というキーワードです。
 
お互いの思いを「共有」していく作業。
 
あー
これは大切なことだなーと改めて思い直しました。
 
 
このコラムでも、他の様々な場面でも、
自分の心を見つめなおしたり、
行いを正したり
それによって救われていく、
良い出会いに気づく
 
その様に話し、また書き続けてきましたが、
 
やはり、
なかなか難しいのです。
 
私たちが皆、お釈迦様の様に素晴らしい心になれれば問題ないかもしれませんが、
 
その心を目指すも、
やはり私たちは弱い。
 
誘惑には弱いし、
すぐに感情的にはなるし、
わかっていても感情に身を任せ日々を過ごしてしまう。
 
素晴らしく生きたくても、
物欲による幸せにも目が行く。
 
本当に私たちは弱いのです。
 
私は、僧侶として、
皆さんよりはお釈迦様の心に近づきたいと、日々願い、励むわけですが、
それでも、
欲には負けてしまいます。
 
それぞれに、
弱さがあり、
自分の心に問いかけ暮らすだけでは、
解決できない辛さの中で生きています。

 
 
そんな私たちだからこそ、
「共有」が必要なのです。
 
私たちは決して一人では生きていけません。
一人で素晴らしく生きる事も出来ません。
正しい道に進むことも難しい。
 
思い悩み、欲に身を任せる。
 
そんな時に、家族でもいいし
友達でもいいし、
同期でもいい。
 
誰かとその想いを「共有」する。
 
ただ、それだけで救われる事があるのです。

 
一人では越えられなくても、
 
一人の辛さを皆で分けていけば、
乗り越えられる世界があると思うのです。
 
 
決して、話し合って答えを出す必要はありません。
ただ「共有」すればいいのです。
 
女の子の相談って大抵そうですよね?(笑)
 
自分の中で答えは決めてるのに
ただ、共有するだけ。
 
でも、それで救われていくのです。
 
 
自分の心を調えれば、
正しく生きれば
足元の幸せを数えれば
 
もちろん幸せに生きていく事はできますが、
 
やはり弱い私たちは、
仲間が必要なのです。
 
般若心経の最後の一文に
羯諦羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶 般若心経
 
という一文があります。
 
はっきりとした訳が難しい部分ですが、
一つの解釈に
 
さぁ行こう。みんなで行こう。幸せな心による暮らしに。みんなで一緒に行こう。
 
という意味だと捉えられます。
 
みなさんも、
「共有」し、共に幸せを目指す、
仲間を持ち、広げる事を今一度大切にしてみませんか?
 
恋愛の悩みも、日々の暮らしも、
弱く、一人では乗り越えられない私たちですが、
皆となら、越えられるかもしれません。
 
結婚相手で言えば、
「共有」を日々行い、もたれ合いながら暮らす相手となります。
そんな相手が日々近くい出来るのが、最大の喜びであり、救いなのです。
 
 
さぁ、自己に働きかけつつも
「共有」する時間や、仲間や、
弱さを認める思いを持ちましょう。
 
幸せな日々も
一人でいるより、
仲間といる方がより幸せですしね

Writer Profile

木宮 行志
木宮 行志Koushi Kimiya

お寺婚活「吉縁会」事務局長 / 龍雲寺副住職

浜松市の龍雲寺に入寺後、小学生100名のサマースクールや、世界の子どもにワクチンを送る万灯会など、社会貢献活動を行う。

2010年より、静岡県西部で費用をかけず、安心した出会いの場を提供しようとお寺での婚活「吉縁会」を地元の若手僧侶とはじめる。2015年からは東京、2016年からは名古屋・岐阜・大分・仙台でも開催。現在、会員は10,500名。成婚は260名以上と大きな成果を上げる。僧侶という立場で、独身世代と向き合い、多くの縁結びをお手伝いする。

永代供養・樹木葬・坐禅会紹介『龍雲寺』
寺コン・お寺婚活『吉縁会』

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