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恋に効く、仏教 Vol.40

恋に効く、仏教 Vol.40 第四十話
プライドが邪魔をする

2018.04.04

20話で書いたように
僕は最近、アドバイスとして

フラれる事をお勧めしています。

是非先にお読みください。


フラれてフラれて学んで経験値を積めばいい。

何の経験もなく、
相手の心を想える想像力も育ってない状態で、
いきなり
人と人のコミュニケーションの
一番難解な恋愛で上手くいくはずはないのです。

溢れるほどのお金か
誰もが振り向く外見でも備えてない限り
やはり経験。

何事もチャレンジです。

でも、
アドバイスしても
みんなやっぱりフラれたくない。
傷つきたくない。

プライドが傷つくくらいなら
チャレンジしなくていい。

と、非常に消極的な人も多くいます。

話を聞くと
待っているようです。

自分は何もせず
自分の理想の異性があり
それにある程度はまる異性を
一発必中で落とす機会を
口を開けて待っている。

言い方悪いですが
ヒナが、エサが来るのを待っているように

出会いを
みんな待っています。


そんな機会ないよ。

と大きな声で言ってやりたい。

何を期待して待っているのか。。。

理想の方が居るのは自由ですが、
相手にも理想があるわけで
自分が相手の理想に近づく努力もせず
待っている。

どんな努力をしても相手の理想に近づけない場合もあるでしょうが

でも、
様々な経験をして
相手の喜ぶ事を自分の喜びにできる心になるよう努力する事はできる。
相手の心を想像する想いを持つ努力はする事は出来る。

ただ
そう言うと
相手に媚び売ってまで恋愛しなくていい。
と、返ってくる。

もう好きにしろよ。
と言いたいが、

とにかく全部プライドが邪魔しているのです。

失敗したくない。
傷つきたくない。
チャレンジしたくない。
媚び売りたくない。

フラれて失敗して学ばなきゃだめだよ。
と言っても
プライドが許せない。

前に書いたかもしれませんが、

私は修行時代に、師匠と初めてあった時に

「おまえさん。わしに自己紹介しろ」
と言われました。

名前を言おうとすると
「それは親が勝手につけたもんだからお前自身じゃない」

年齢や学歴を言おうとすると
「年齢は、一秒がこのくらいって
誰かが決めた積み重なった数字でお前じゃない。
過去の学歴だって、今、
目の前にいるおまえさんと関係ない」

困っていると
「さぁ、紹介しろ。お前を目の前に出して見ろ」

と詰め寄られます。

本当に困ってしまいました。

自分という物があると思っていたのに、
目の前に出すことが出来ない。

師匠は言いたかったのだと思います。
頭でっかちで、プライドが高く
自分はこういう人間だ、
と凝り固まっていた僕を見抜き、

「自分はこういうものだ」と言う、
その「自分」は実際にはない。
自分が「自分はこうだ」と
思い込んでいる幻想にすぎない。

もっと自由になれ。

そう師匠に言われた気がしました。

僕は、この時から、
自分の背負っているものを降ろす為に
坐禅を続けた気がします。


プライドが邪魔して
幸せになれない
なんて馬鹿らしい事でしょうか。

目の前に出すこともできない、自分の思う自分。
それを守る意味のないプライド。

そんなこだわりが
幸せの道を邪魔するのです。

恋愛だけではありません。
いろんなところで
自由な生き方を邪魔するのです。


自由に生きませんか?
チャレンジ続けませんか?
失敗続けませんか?

不思議ですが
こんな思いが
自由で楽しい人生になる気がします。

Writer Profile

木宮 行志
木宮 行志Koushi Kimiya

お寺婚活「吉縁会」事務局長 / 龍雲寺住職

浜松市の龍雲寺に入寺後、小学生100名のサマースクールや、世界の子どもにワクチンを送る万灯会など、社会貢献活動を行う。

2010年より、静岡県西部で費用をかけず、安心した出会いの場を提供しようとお寺での婚活「吉縁会」を地元の若手僧侶とはじめる。2015年からは東京、2016年からは名古屋・岐阜・大分・仙台でも開催。現在、会員は10,500名。成婚は260名以上と大きな成果を上げる。僧侶という立場で、独身世代と向き合い、多くの縁結びをお手伝いする。2018年春、 龍雲寺 第22世住職となる。

永代供養・樹木葬・坐禅会紹介『龍雲寺』
寺コン・お寺婚活『吉縁会』

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