Vol.01暇と毒 「暇と毒」ごあいさつ
2015.04.07
この度、『ハタラク』にて連載をスタートした植松晃士です。みなさん、どうぞよろしくお願いしますね♪まずは、ごあいさつ代わりに、なぜ「暇と毒」なんていうタイトルにしたのかを、ご説明したいと思います。
そもそも、ハタラク編集長の河田実紀さんとは、彼女が大手出版社にお勤めしている頃からの知り合いなので、もう15年くらいのお付き合い。長いわねー(笑)。
彼女が女性月刊誌の副編集長に就任した頃に、僕の連載をやらせていただきました。
やがて彼女が編集長となり、すごくお忙しくなって、そしてある日突然、休職されたんです。
あれは、彼女が休職する数日前だったかしら。
僕が関係する展示会に、彼女がわざわざ来てくれたんです。で、いきなり・・・・・・
「植松さーん! 聞いて、聞いて!」って駆け寄ってきたの。「あらー! どうしたの?」なんて対応しながらも、心の中では「いやいや、ほかにお客さまもいることだし、今はゆっくり話を聞いてられないわよー」と思っていたんだけど(笑)。
だから「あとからゆっくりお話を聞くから、電話するわね」と言ったのが最後。
あれやこれやでバタバタしていたら、「休職しました」でしょ? もうビックリ仰天!
彼女なりにいろいろと忙しかっただろうし、大手出版社という過酷なお仕事で疲れたこともあったのかも。長い人生、ちょっと休憩する分にはいいかもだけど、僕はなんだか気になっちゃって、季節が変わるごとに電話やメールをしていたんです。
何が気になったのかって? それが今回のタイトルにもつながるんだけど、“暇は毒”だからよ!!!
人間、“暇”を持つと、そこから“毒”がじわじわと拡散するの。一番やってはいけないことをやってしまうのよ。そして、考えなくてもいいことを考え、やらなくていいことをやり、言わなくていいことを言う。そんなあり地獄を自分の中につくってしまうんです。
忙しいと「すぐやらなきゃ」と何でもスピーディにこなすけど、暇な人は時間がたっくさんあるから、動かないんだよねー。すべての不満、憎しみ、いらだち、ムカつき、ねたみやそねみといったネガティブなものたちは、暇から生まれるの。きっと、そう。
そんな暇から生まれた毒たちのエピソードをしたためていきたいと思います。
今後ともよろしくお願いします。