楽しみ、楽しませ、ほんのちょっと楽になる

Vol.49暇と毒

Vol.49暇と毒 女の「性」も、チェンジの時。

2017.03.21

みなさん、こんにちは。植松晃士です。
 
春になると、ファッションも楽しみのひとつになってきますよね。
今までの寒い時期はダークなカラーのお洋服だったのが、とたんにピンクやブルーなどパステルな雰囲気をまといたいと思うでしょ?
 
でも、この頃思うんです。
見た目を気にしない女性が多いんじゃない? って。
見た目に対してのこだわりが弱い。甘い。見た目が大事なのに……。客観視できてない! 
 
100%おせっかいなのは自覚の上で、あえて言わせていただくと、美容的にはその小じわやシミは要らないからなくしたほうがいい、とアドバイスしたくなるの!
 
もちろん、クリニックのお高い施術などもあるけど、お金をかけなくてもいい美容法もたくさんあります。
メイクで四苦八苦カバーするより簡単じゃない? 
あるいは、ヘアだったら「赤みよりアッシュ系に染めてみては?」というような、いつものカラーと替えるだけでも、見た目がぐんと良くなることだったあるし。
 
「もっとこうすれば、さらにステキになるよ」というアドバイスのつもりなんだけど、若い子とかお年を召した方より、アラサーやアラフォーの女性のほうが受け入れてくれないことが多い。
「私も気にはなってるんですよー」と言いつつ、実際オススメしてみると「今はまだいいかなー」というお返事が多いんですよねぇ。
 
それって何? と思った時にふと「あ、これは自信なのね!」と気づいたんです。
「今はまだ必要ない」ってことなんだって。無意識の自信。
「そこまでしなくても、小じわやシミはまだメイクでカバーできる」「このくらいならごまかし、補正が利く」と思っている証拠でしょ? だって、ちゃんとお仕事している身。
必ずしも金銭的な問題で拒否しているわけじゃないんだものぉ。
 
もちろん、それが悪いと言っているんじゃなく、これは女性の「性」なんだろうなと思ったの。
見た目のことを比べられたり、優劣つけられる人間社会の中、自信を持たないと前へ進めない。
自分はこうでいい! と信じて進むことで、社会との折り合いをつけているという感じかしら?
 
あるいは、すでにもう「自分ワールド」ができあがっちゃってるのかもしれません。
ただし、自分の好きなものと似合うものが必ずしも一致するわけではない、というのも現実。
評価して欲しい人に評価してもらえないのは、悔しいじゃない? 
だからこそのアドバイスでもあるんだけど……。
もちろん、自分に自信を持つことは大切ですが、何十年も自分だけの評価でやってきたなら、ここらあたりでそろそろ「他人の目から見た自分」を受け入れてみてもいいのではないかしら? 
 
変わらなくてもいい=自信があるという枠を飛び越えて、変わってみたら面白いかも、というスタンスでもいいし。
実際に、テレビ番組で一般の方々のファッションを変えるアドバイスをさせていただいていますが、必ずみなさん喜んでくれるし、まわりの反応もよくなるのよ! 
ほんのちょっとした変化なんだけどね。
女性にとって、まわりの評価が加わると、自信もさらに強固になるの。
 
春なんだし、新たなファッションに身を包む前に、チャンジ・マイ・ビューティ! 
いろいろなものが芽吹く時期だから、新しい自分を発見するのもいいと思います!
 
では、また次回お会いしましょう!

Writer Profile

植松晃士
植松晃士Koji Uematsu

アタッシェ・ドゥ・プレス(※)
ファッションプロデューサー
株式会社ヘルメット/株式会社アンソニーレッド 代表取締役
数々のファッションブランドのPRを手がけるほか、ファッションプロデューサーとしても活躍中。TVや雑誌などの多くのメディアで、女性のファッションに対する独自の視点と、その辛口トークが大好評。

※アタッシェ・ドゥ・プレス
ファッションブランド、ジュエリー、コスメ、ファッションビルなどのPRを手がけるほか、ブランドのPR、ブランドディレクション、企画アドバイス、イベント企画・運営などを行います

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