Vol.60暇と毒 ゆとり化した大人たち。
2017.09.12
みなさん、こんにちは。植松晃士です。
残暑厳しい折、いかがお過ごしでしょうか。
最近ふと考えたことがあります。「ゆとり世代」について、世の中ではいろいろな企業の偉い方々が憤っていらっしゃったり、呆れていらっしゃったりしている、という噂を耳にしますよね。
「社会のコミュニケーションの歯車が乱された」。
そう思っている年配の方々が多いような。
とかく「ゆとり世代」は見下されているというか、卑下されているような風潮があって、彼らも好きでそうなったわけじゃないのに迷惑な話だよねー。
彼らが生まれたときからそういうシステムになっているわけでしょ。
例えば英語を話す国や日本語を話す国、ドイツ語を話す国とさまざまあるように、文化が違うというだけじゃないかなー? と思います。
それを目くじら立てて言うのは筋違いのような。
ただ、そうは言っても世の中に出たらその歯車に合わせつつ、それぞれの実力を発揮していかない限り、社会的評価は受けられないんですけどねー。
ちなみに、「ゆとり世代」が何かといえば、ゆとり教育を受けた世代の人々のこと。
1987年から2004年生まれが該当するようですね。
教育内容が変わったり、授業時間が削減されたりしたゆとり教育では、学力低下とか裕福度の差とか取り沙汰されたりしました。
で、そのゆとり世代の人々が社会に出た際に、なにかと言われたのが「ストレスに弱い」とか「挑戦しない」「すぐに泣く、会社をやめる」「自発的に何もしない」「仕事よりプライベート重視」といったこと。
すべてがゆとり教育のせいじゃないと思いますけど(苦笑)。
個人的に思うのは、根拠のない自信からくるポジティブすぎる考え方をする人々が多いかなー。
ポジティブなことが悪いというわけじゃないけれど、社会的実績がまだないうちは、そういう態度はそこそこにしておいたほうがいいと思う。
根拠のある自信ができてからにしましょうね。
そして、まわりから自分がどう思われているか気づいておくことは必要。
とは言いつつ、職業現役期間が残り少ないない方々も、ちょっとしたゆとり世代状態に陥っているのでは? と感じたんです。
つまり、大人もゆとり化してるの! というのも、過去の実績にあぐらをかいて、自分でやりたいこと、できることを決めちゃっている。
実績があるからその自信に根拠はあるんだろうけど、それって勝手に思い込んでポジティブに進むゆとり世代と変わらないんじゃない!?
それが今も実績を生かして社会貢献しているならまだしも、すでにリタイアが近い状態で、過去の実績にあぐらかいたまま何も生み出すものがないのに自分勝手に振舞うっていうのは、いかがなもの?
若い子が奔放にふるまっているのは、その将来性を含んで温かい目で見れるけど、もう将来性の少ない年齢の方々においては、いかがなもの?
お年寄りの知恵袋ってコトバがあるけど、袋に何も詰まってないなら見せかけじゃなぁい?
その袋は持ち腐れよ!!
ゆとり化した大人は、同世代の人々と年金だの健康だの今後お世話になるかもしれない施設のお話で盛り上がっていただいて。
だから僕は、少しでも将来のある若者は見守りつつ、自分はそんなゆとり化した大人にならないよう、見せかけの袋を持つことがないよう願うばかりです……。
では、また次回お会いしましょう!!