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Vol.65暇と毒

Vol.65暇と毒 女の二極化。

2017.11.22

みなさん、こんにちは。植松晃士です。
もう11月も後半!  あとちょっとで師走です。
1年も終わりに近づき、
みなさんは何を思っていらっしゃるのかしら?
 
ノーベル賞を受賞されたカズオ・イシグロさんが、
「人生は思ってたより短い」というコトバをインタビューで
発していらしたんですが、
ふと自分の人生を振り返ってみてもそう思いますよねー。
だって、この1年もあっという間なんですから。
 
そう考えた時に、自分がどう生きるか、毎日をどう過ごすか
ということについて思いをめぐらすことって
大切だと思いません? 
 
街でファッショントレンドウォッチをしている僕ですが、
やっぱりリアルクローズとして流行するのは
女性に都合のいいものが多いんだよねー。
古くはスパッツ、レギンスだったり、体型を隠せる
チュニックとかが代表選手だと思うけど、
昨今で言えばロングカーデ。
今年は、足を覆い隠すワイドパンツが多いですね。
それに、歩きやすいスニーカー。
老いも若きもそんな感じ。
 
それに乗じたわけじゃないでしょうけど、日本でも
スニーカー推奨を打ち出したでしょ。
それってステキ!って思ったの。
ニューヨーカーみたいじゃない? 
エレガント系のハイブランドもスニーカーを出しているしね。
 
ちなみに、うちの事務所の女の子たちは
パンプスを持ち歩いてます。
クライアントに会う前に人知れず履き替えてるみたい。
スニーカーやフラットシューズが流行れば流行るほど、
きゃしゃなパンプスを履いている人が際立つと思うんです。
そこで、女の二極化が進むんじゃないかしら。
 
パンプスを履くというのは、大人の女性として認められたい
という意識が働いていると思います。
例えば、膨大な作業をして、たくさんの廃棄物が
出るとするでしょ。それを急いで捨てに行くのって、
やっぱりパンプスを履いている子じゃなくて、
フラットな靴を履いている子じゃない? 
自然とそういう仕事がまわってくるよね……。
だから、いろいろなことを依頼されちゃうだろし。
 
そんなところに、きゃしゃな靴とバッグを持って登場すると、
みんながみんな「お!」ってテンションが上がるはず。
女目線の話にすると、ジーンズにトレーナー、
キャップにスニーカーの男子の中で、スマートにスーツを
着こなして磨かれた靴を履いている男性がいたら、
やっぱり惹かれるじゃない? 
それと同じだよね。
 
どっちを取るかは、あなた次第。
ラクなファッションもいいけど、いつもそれだとどう? 
自分の中で二極化するのもありじゃない? 
 
昭和の時代は「よそゆき」とか「晴れ着」とかっていう
ワードがあったでしょ。今や消滅しちゃったけど。
その心意気は必要なの。
じゃないと、レベルの上下じゃなくて、
片方側にひっぱられるだけじゃつまらないし。
 
それこそ、膝のヒアルロン酸が減って、足が痛くなった
おばあちゃまとか、その年齢でパンプス履いて歩くのは
ムリでしょ。だから、「今」それをしなくてどうする?
って話よー。前回のパリの話じゃないけど、歩けるうちに。
女性らしくいられるうちに。
短い人生なんだから、自分次第でいろいろと
エンジョイすることを考えましょ!
 
では、次回またお会いしましょう!!

Writer Profile

植松晃士
植松晃士Koji Uematsu

アタッシェ・ドゥ・プレス(※)
ファッションプロデューサー
株式会社ヘルメット/株式会社アンソニーレッド 代表取締役
数々のファッションブランドのPRを手がけるほか、ファッションプロデューサーとしても活躍中。TVや雑誌などの多くのメディアで、女性のファッションに対する独自の視点と、その辛口トークが大好評。

※アタッシェ・ドゥ・プレス
ファッションブランド、ジュエリー、コスメ、ファッションビルなどのPRを手がけるほか、ブランドのPR、ブランドディレクション、企画アドバイス、イベント企画・運営などを行います

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