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Vol.83暇と毒

Vol.83暇と毒 働いている若者へ。

2018.09.12

みなさん、こんにちは。植松晃士です。
前回、とある編集さんの質問に答える形でお話をしましたが、
今回もとある方から質問いただいたので、
それについてお答えしたいと思います。
テーマは「今働いている若い世代へのメッセージ」です。

とある方が、「植松さんはいつもポジティブですよねー」って言うの。
何があっても落ち込んでいるところを見ないし、
「ま、いっか」と次に進む姿勢でいることが多いですよね、って。
「最近の若い人たちは他人のSNSとかで一喜一憂して大変そうなんです」って言うの。
それは僕もそう感じてます。
正直、自分で自分を分析することって難しいけど、
どちらかといえばポジティブです(笑)!

そもそも、ねたみ・そねみって誰にでもある本能。
ただ、僕にはあまりないんだよねー。
毎日朝から晩まで一生懸命生きているだけ。
というか、日々与えられたことをこなすだけで精一杯だから、
人をうらやむヒマもないし、
いちいち止まっていられない、というのが現状だけど(苦笑)。

例えば、SNSで、知り合いがお仕事の招待でフランスだの
スイスだの行っているということを知ったとします。
ステキなホテルに泊まって、美味しいお食事をいただいて、
なんとも羨ましいことだけれど、
その点に関してはねたみもそねみも沸かない。
旅に行ける時間があるのは羨ましいけれど、
いくらゴージャスな旅でもお仕事で行くのは大変でしょ。

一言で言えば、ポジティブにいることや
他人をねたんだりしないコツは、「欲張らない」ことだと思います。
あれもこれも欲しい、あれもこれもやりたいと欲張るから
「羨ましい」気持ちが高まって、
自分がそういう環境じゃないことにネガティブになってしまう。
昔話にもあるように、欲張るとロクなことにはなりません(苦笑)。

SNSも見すぎ。
盛ってることだってあるし、それにいちいち反応してたらキリがないから。

SNSだけじゃなく、今の人たちはネット世界に頼りすぎ。
電話を使うこと、ある? すべてがラインやメールじゃない? 
お仕事にしても、ラインとメール。
もちろん、好きな時間に相手のことも気にせず
連絡できるのは利点かもしれないけれど、
逆にそれは他人のことを考えてないよね?と思うんです。

例えば、お仕事の依頼にしてもメールを出して終わり。
こちらがうっかり見落としていたとか、
つながっていなかったらどうするの?!って話。
もしも急ぎの用件だったら、そこで止まっちゃう。

それに、メールやラインだと文字しかないから、感情が読み取れない。
ヘタすると慇懃無礼なものになっていることも多々ありますよ。
言葉の使い方をよく知らないのに、お仕事メールしたりするから、
受け取った相手が「失礼ね!」と憤ることだってあるし、
「どういう意味で書いているの?」と意味不明なこともあります。

もちろん、便利なツールは使うべきだし、
そういう流れになりつつあるけれど、ケースバイケースで使うほうがいいだろうし、
お仕事メールするなら重々注意して。
依頼メールしたなら、受け取ったかどうか、お返事は電話で確認するとかね。
パソコンの前でパチパチ打っているのがお仕事じゃないんだから!!

以上、「今働いている若い世代へのメッセージ」でした。
では、またお会いしましょ!!

Writer Profile

植松晃士
植松晃士Koji Uematsu

アタッシェ・ドゥ・プレス(※)
ファッションプロデューサー
株式会社ヘルメット/株式会社アンソニーレッド 代表取締役
数々のファッションブランドのPRを手がけるほか、ファッションプロデューサーとしても活躍中。TVや雑誌などの多くのメディアで、女性のファッションに対する独自の視点と、その辛口トークが大好評。

※アタッシェ・ドゥ・プレス
ファッションブランド、ジュエリー、コスメ、ファッションビルなどのPRを手がけるほか、ブランドのPR、ブランドディレクション、企画アドバイス、イベント企画・運営などを行います

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