「生きるってどういうことだろう?」「幸せってなんだろう?」
そのヒントがあるのではと、宮本亜門さんとブータンをおとずれました。
10泊 11日のブータンの旅。
その旅はあまりにも新鮮で、あまりにも清々しくて・・・・・・。
今回の旅で、素晴らしい贈り物を、たくさんもらいました。
それらをぜんぶ素直に届けます。
それが、WEBマガジン・ハタラクだからこそ、できることだと思ったので。
全20回のブータンストーリー。
毎週日曜日に更新中。
あなたもブータンをとおして、幸せを、生きることを、感じてください。
カディン チェ ラ(どうもありがとう)!!
12月16日
なぜかバンコク!?
そしてなぜ、ブータン?
旅:2日目
12月16日、バンコクに一泊することになったわたしたちは、ブータンへの思いをはせながら、それぞれのバンコクを過ごしました。
もちろん、翌日の早朝出発のドゥルックエアーに搭乗するため、余念はありません。
今回、お世話になっているブータン政府観光局の現地滞在スタッフ松尾茜さん(当時)に奔走していただきながら、わたしたちスタッフは、バンコク・スワンプナーム空港にホテルから再度出向き、明日の搭乗口のロケハンまでするという念の入れようでした(汗)
空港ロケハンの帰り道。タイのクミポン国王も優しく微笑んでくれている気がして。
わたしは、バンコクでの夜、今回の旅にいたるまでのあれやこれやを思い出していました。
そもそも、なぜ宮本亜門さんとブータンなの? そんな疑問がうかんでいる人も多いでしょう。ちょっと話はさかのぼります。
亜門さんが演出家として一躍脚光を浴びていたころ、わたしは新人編集者でした。今から20年以上も前のことです。そのときに、初めて亜門さんに取材をさせていただいたことがきっかけで、いろいろなお仕事をご一緒させていただいたり、書籍をつくらせていただいたりと、ご縁をいただきました。
そんななかで、亜門さんがとても真剣に生きている人だということを感じ、あの3.11の震災以降、人間としての本質、生きること、幸せについて、たくさんの話をうかがい、させてもらうようになりました。
わたし自身が会社のなかではたらくということで、深く悩んでいた時期とも重なり、亜門さんの本質で生きるという話から、どれほど勇気をもらったか知れません。
そして時は過ぎ、2014年夏。ブータン政府観光局から、旅行会社、マスコミ関係者向けの「ブータン初級セミナー」のお誘いメールをいただきました。
参加してみたところ、凡庸としていたブータンのイメージが、どんどん深く広がっていき、直感的に「この国に行く! この国を取材したい! ブータンにはとんでもない生きるヒント、幸せのヒントがある気がする。一緒に取材に行っていただくのは、亜門さんしかいない!」と、決めていました。勝手に(笑)
即、日本のブータン政府観光局に連絡をとり、亜門さんにも意向をうかがい、このブータン企画がスタートしたというわけです。
しかも亜門さんのマネージャーKさんのはからいで、BS朝日の番組制作会社のYさんを紹介してもらい、雑誌GINGERともご縁をいただき、わたしが、もともとやりたかった、あらゆる媒体と組んでの立体的な編集まで実現させてもらえた、夢のような企画が実を結んだのでした。
でも、まさか、このバンコクで一泊するということは、それこそ夢にもみておらず(汗)
このように、いくつものステキなご縁とタイミングで、ブータン取材が敢行することとなりました。
明日こそ、この飛行機のように大空に羽ばたいてブータンへ向かいます! かならずや!
感動の(?)ブータン到着は、Story3へとつづきます。
カディン チェ ラ!!
ブータンの基礎知識
わたしたちが、ブータンに到着する前に、ブータンについての基礎知識を少々。
ヒマラヤ山脈南麓の小王国であるブータンは、九州とほぼ同じ面積です。
日本からの直行便はないので、タイなど第三国での乗り継ぎが必要。
タイからパロ(ブータン)までのフライトは3〜5時間かかります。
ブータンは、GNH(国民総幸福量:Gross National Happiness)という独自の考え方を国家指標として打ち出したことから、世界中から注目されるようになりました。
そして、ブータンの旅は政府が直接管理していて、旅行会社を介しての旅となります。今回のわたしたちの旅も、もちろんそうです。
また、ガイド、移動用の車、ホテル、食事などがパッケージとなった公定料金制度がとられ、料金は原則一日250ドル(月、人数などに各種割引、割増あり)。
先のガイドが、滞在中の移動や宿泊、食事の手配などすべてを行い、現地旅行会社が用意するドライバーと車で移動します。
治安はよく、2011年に第五代ブータン国王・王妃来日以降、日本人観光客も増加。
さて、肌で感じるブータンはいかに・・・・・・!?