「生きるってどういうことだろう?」「幸せってなんだろう?」
そのヒントがあるのではと、宮本亜門さんとブータンをおとずれました。
10泊 11日のブータンの旅。
その旅はあまりにも新鮮で、あまりにも清々しくて・・・・・・。
今回の旅で、素晴らしい贈り物を、たくさんもらいました。
それらをぜんぶ素直に届けます。
それが、WEBマガジン・ハタラクだからこそ、できることだと思ったので。
全20回のブータンストーリー。
毎週日曜日に更新中。
あなたもブータンをとおして、幸せを、生きることを、感じてください。
カディン チェ ラ(どうもありがとう)!!
12月17日 前編
ブータンの地に一歩。
旅:3日目
早朝に宿泊していたホテルを出発し、6時30分、バンコク・スワンプナーム空港に到着。そして、8時55分発パロ(ブータン)行きのドゥルックエアーに、亜門さん以下5名、無事、搭乗しました。
途中、インドの都市を経由して13時30分、ブータン唯一の国際空港パロ空港に、ついに到着。亜門さんも、昂揚感にあふれながら話します。
「飛行機がインドの空港をたってから、わずか30分。
高い山並みの間を旋回しながら、山々の間を抜けて空港にグーっと入っていくことに、体が震えるほど興奮しました。
これだけの山に囲まれたなかにブータンがあるんだと。つまり、人が触れられない、これだけの雄大な自然に守られてきた場所に入ったんだ! という幸福感は、もの凄かった。
すぐには見ることができない場所に来た、それこそ秘境の場所・シャングリラではないけれど、何かここには、桃源郷があるかもしれないようなワクワク感を抱いたのは、事実です」
標高約2,200mにあるパロ国際空港は、このように高い山々に囲まれたなかに。すべての音を吸いこんでしまうほどの静寂さに包まれて。
ついに、ついに、ブータンの地に一歩!
そこは、人間は生かされているとしか思えないほどの、圧倒的な自然の存在感がある場所でした。
そして入国審査を受け、空港の入口へ。そこには、今回の旅の案内人で日本語が堪能なブータン人ガイドのビカシュ・ビシュワさん(通称ビケさん)と、現地旅行代理店アトラス ツアー アンド トラベルのブータン人英語ガイドのソナム・テンジンさんが、待っていてくれました。
ブータンの伝統的建築様式を取り入れた、パロ空港に降り立った亜門さん。澄んだ空気、静寂さ、すべてに感動。パロ空港は、日の出から日没までのみの飛行が、許可された空港のため、飛行機の発着便数も限られたものに。ガイドのビケさんのお出迎えを受け、いよよスタート。よろしくお願いします!
日本人が日本の国のことを「ジャパン」とは言わず、「にほん」と言うように、ブータンの人たちは「ブータン」ではなく「ドルック(龍)・ユル(国)」と言います。
さぁ“龍の国”ブータンの旅が、はじまります!
第五代ブータン国王が2011年に来日された際、「龍は心のなかに棲んでいる。自分の龍を育てなさい」という、言葉を残されました。
わたしたちはこの龍の国で、どんな龍に出会い、幸せとはなにか? 生きることとはどういうことか? どれだけのステキなメッセージを受けとるのでしょう。
ここでひとつ、惜しい話を。
昨日、予定どおり到着していたら宿泊するはずだったのは、五つ星ホテルのTaj Tashiでした。今回は、見学だけということに(涙)
カディン チェ ラ!
Taj Tashiタージ タシ
ブータンが民主化してすぐの2008年、首都ティンプーに完成した、インド資本の五ツ星ホテルです。
中心街に建つ、華やかさ溢れるホテルで、ブータン最大級の規模を誇ります。広々とした敷地内は、インドとブータンの文化を、品よく調和させた華やかさに満ちていて、思わずうっとり。スパやジム、トリートメントも充実して、女性も大満足できるホテルです。
(左上)オレンジを基調とした、ゆったりとしたツインルーム。雲のモチーフが印象的です。(右上)伝統的なブータン料理は、このように一枚のお皿に、ごはん(赤米)と、おかずを盛り、いただくのが定番。(右下)なんとタージ タシでは日本料理のオムライスも提供されているとのこと!! これには一同驚き。恐るべしブータン・・・いや、タージ タシ。(左下)室内プールも完備され、いたれりつくせりです。
タージ タシ
http://www.tajhotels.com/leisure/taj-tashi-thimphu/default.html
※こちらのホテルは公定料金に加え、追加料金の支払いが必要です。詳しくは利用される旅行会社にお問合せください
GNHってなに?
ブータンの代名詞と言われる「幸せの国」。それは1972年に第4代国王ジグミ・シンゲ・ワンチュクが「国民総幸福量(GNH)は、国民総生産(GNP)よりも重要である」として提唱した国民総幸福量GNHという政策がきっかけで、世界に知れることとなりました。
GNHの実践に向けては4つの柱を軸に、それを9つの指標で具体的に展開してます。参考までに・・・・・・
●4つの柱
①持続可能な社会経済発展 ②自然環境の保護 ③伝統文化の保護と活性化 ④良い統治
●9つの指標
①心理的幸福 ②時間の使い方とバランス ③文化の多様性 ④地域の活力 ⑤自然環境の多様性 ⑥良い統治 ⑦健康 ⑧教育 ⑨生活水準
ブータンの“幸せ”は、凡庸としたものではなく、国としての指針あってこそのものと感じます。
パロ空港の入国検査脇の壁に掛けられていた、GHNを解説した一枚。ブータンに足を踏み入れて初めての“幸せ”のヒントがここに。
宮本亜門AMON MIYAMOTO
演出家
1958年1月4日生まれ 東京都出身
ミュージカル、ストレートプレイ、オペラ、歌舞伎等、ジャンルを越える演出家として国内外で幅広い作品を手がけている。
http://amon-miyamoto.com/jp/
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- 出発。じらされてブータン。
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- なぜかバンコク!?そしてなぜ、ブータン?
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- 幸せの尺度。
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- 【英語版】Courage of Bhutan
- Special feature
- 【英語版】Talk with the officer from GNH Commission
- December 25th, 2015
- 【英語版】Scale of Happiness