Vol.47台湾から来た白い犬の日記
LGBTと結婚 ②
2015.07.05
こんにちは。Cocoです。昨日の続きです。
さてアメリカ合衆国最高裁の『同性婚を禁止している州は違憲である』との判決に関して、もう一つ私Cocoが思ったことがあります。
この判決は当事者である人たちの努力であるのはその通りではありますが、それと共に彼らを支えた当事 者ではない人たちの支援、そして関心があったからこそ実現したんだろうなーということです。
同性愛者ではない、異性愛者のサポートがあったからこそ、ここまで やってこられたのだろうということです。
当事者、つまり同性愛者は、全米でも数パーセントしかいない、いわば思いっきりのマイノリティ。でもマジョリティーである人たちが、自分の家族の、友人の、職場 の、知り合いの同性愛者のために関心を寄せ、『どうしたら彼らのために、何ができるのか』を考えたから、こういう動きに繋がったのだろうと感じられるのです。
異性愛者たちは当事者ではないので無関心でもいられたし、そのほうがよっぽど楽。
実際この問題は彼らにとって何の利益もないことだし、力を注ぐだけ無駄とい えば無駄なことともいえるようなことでした。
逆に自分の宗教観を変えてしまう厄介な問題でもありました。でも米国の異性愛者の一部の人たちはそれをしなかったのですよね。これってす ごいことだなって思いました。
まあ、人間って自分のことが可愛いし自分の権利が侵されれば躍起になってそれを守ろうとしますが、他人の場合、そんなに力を注がないのが当たり前といえば 当たり前。
でも今回のこの動きを見た時に、「人ってそうでもなく、他の人のためにも動いてくれるものなんだ」と、自分への権利が認められたということを改め て感じ、「人って支えあっているんだ なー」と理解できました。犬としてはうらやましい限りです(喜)。
やはり一番怖いのが無関心。
無関心は、問題を見ないでいる部分では結果的に反対しているのと同じくらいとよく聞きます。最初米国では同性婚に対する理解が30%前後しかなかったものでした。しかし最新の調査では、60%のもの支持を得たという結果が出ています。これは、異性愛者が関心を持って話題にし、話し、理解しようとした結果なのではないでしょうか?
自分たちに訳の分からないことであろう同性愛者について理解をしようとし、彼らの苦悩を察し、努力とまではいわないとしても、関心を持って、話題にしてくれた 異性 愛者の人たちには感謝したいとDさんもJapanさんも言っていました。
日本ではまだまだあまり話されていないこの同性愛者への権利。
この米国の大きな動きによって、何らかのかたちで、この問題の可視化のきっかけになってくれるとうれしいものです。
私は犬ではありますが、自分の問題でないことも、無関心ではなく、関心のアンテナを常に伸ばし、自分のできる範囲で無理なく出来ることを見つけ、社会の流れがいい方向へ行く手伝いができるようになりたいものです。そんなことを思わせてくれた一件でもありました。