Vol.113台湾から来た白い犬の日記 10年越しのご縁。
2016.05.16
こんにちは Cocoです。Japanさんの記憶があまり定かではないのですが、10年くらい前に彼の仕事で日本の厚生省と京都大学、
そしてこちらの大学の共同プロジェクトがありました。
私Cocoがちょうど台湾で生まれた頃ですねー。
Japanさんたちは日本へ行って、京都大学の研究会というのでしょうか?
話し合いに参加しました。Japanさんは日本語と英語がわかるということだけで会合のその日に、
いきなり通訳を頼まれたことがありまして、
今でもあのことを思い出すと顔から火が出てきてしまうと言っていました。
彼の言い訳ですが、「それまで同時通訳なんぞやったことがなく、
おまけに話す内容も事前に知らされていないぶっつけ本番でいきなり頼まれて、
プレゼンテーターが話すことをその場で訳すというものだったからだー!!」と言っていました。
ただでさえあがり症のJapanさんなのに、お偉いさんたちが並んだところで頭が真っ白になり、
唸るだけのとんでもないひどい結果 になったそうですよ。
いまだに彼には同時通訳なんて無理ですが・・・・・・
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126 Broadway
Oakland, CA 94607
そのプロジェクトをお手伝いさせてもらった時に米国が会場になり、
日本からやってきたお客さんをお世話したことがありまして、
彼らとサンフランシスコのAIDS WAlKなども一緒に参加したことがありました。
その時の参加者の一人、今は看護師の勉強をなさっているTさんがJapanさんに連絡をくれまして、
職場訪問をしたいという申し出がありました。
その彼の歓迎を込めてランチで再会を喜びました。
日本語がわかるということですのでJapanさんのイケメンMIX君も一緒に参加してもらったそうです。
ランチ の後Japanさんたちの職場を案内したり、仕事の内容を披露したりしました。
彼はこの国の医療制度にも興味があるらしく、
いろいろな質問を答えているうちにあっという間に就業時間が終了。
せっかく8年ぶりの再会だからぁともう少し一緒に過ごすことにしまして・・・・・・
彼らは場所を変えて職場からCastroへ行ってみることにしました。
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沢山の人たちであふれて活気がありますねー(楽)
しっかり夕飯を食べ、食後の散歩の後はお茶をしてみることに。
Tさんは将来的にこの国にやって来て住んでみたいそうなのです。
ゲイとして家族を もって子供を一緒に育ててみたいという夢も語ってくれました。
日本ではまだまだゲイカップルとしての暮らしにくさもあり、
まして子供を迎えるということは 現実的にかなり難しいということもこちらに来たい理由の一つでもあるそうです。
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2298 Market St
San Francisco, CA 94114
JapanさんもDさんも基本的に子供を育てたいという欲求はありませんので
あまり考えたことがありません(私Cocoがいるから十分なのだそうです!)。
ゲイカップルには、パートナーと一緒に子供を育てて暮らしたいと思う人たちが沢山いますし、
実際このサンフランシスコベイエリアではそれを実践している人たちが沢山います。
それを考えると子供を持つという将来的な夢がある人は
日本よりもこちらに来る方が現実的な可能性がありますね。
そういうことを考えるとJapanさんは
「この国でパートナーを持ち、とりあえず仕事を持ち、
ゲイとして他の人と変わることなく障害もなく暮らしていけるこの暮らしは本当に恵まれているなぁ」
と感じたと言っていました。
日本に暮らすゲイの方たちにもちゃんと法律で守られ、
偏見にさらされることなく普通の暮らしが送れる日が早く来ればいいのにと願ってやみません。
さてTさんは僕たちにお土産を持ってきてくれました!
お土産は久原本家茅乃舎の贈答用セットをくださいました! ぎゃー!! 感激!! とJapanさん(笑)。
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こんなお高いもの申し訳ありません!
でもとってもJapanさんは嬉しがっていました。
それに何よりうれしかったのは8年もたっても、
こうしてこんなJapanさんを覚えていてくれ会いに来てくれたことだったそうです。
短い人生の中、何かの縁でこうして出会った人が、
長い年月の後にも再び会ってみたいと思ってくれることほど
自分の存在がそれほど悪くないものなのかもしれないと思わせてくれたそうです。