Vol.253台湾から来た白い犬の日記 冬季旅行 in ミヤンマー1
2019.02.05
こんにちは、Cocoです。アメリカ人お父さんのDさんが冬季休暇にビルマ(ミヤンマー)へ
行ってきましたのでその話の続きです。
彼らはビルマのヤンゴンではプライベートツアーを依頼したそうです。彼らも
名の知れた観光地や日本語や英語の通じる所ならば基本的に自分たちで
適当に歩いて観光する人たちですが、この国では英語も日本語も通じないし、
漢字の表示もないし、歴史的背景の基本的知識もない場所なので
運転手付き車andツアーガイドを頼んだということです。
最初にやって来た場所はというシュエダゴン・パゴダお寺です。
こちらはミヤンマー人が2500年以上の歴史のあるお寺と理解している場所で
お釈迦様の頭髪が収められているということです。
ですからミヤンマー人ならだれでも知っているというくらいの
有名なお寺なのだそうです。通常はすべてが黄金に光り輝いているはずなのですが、
残念ながら改修工事中で足場が組まれていて
全てを見られる状態ではありませんでした。
それでも朝日を浴びてしっかり黄金に光り輝いてくれているようにみえますね?!
「日本の寺院を想像していてこの国のお寺に来ると、
度肝を抜かれてしまう感があるなー」とJapanさん。
それはこのようにキンキラ金に装飾された仏塔に、金にガラスをちりばめた
眩いばかりに室内、そしてたくさんの仏像は白と金で塗られていて、
口は鮮やかな赤い口紅が塗られた仏像だからです。
「同じ仏教でも国が変わるとコンセプトも大きく変わるというのは
理解していましたが、ここまで変わるとただただ驚くしかないよー」
と彼は言っていました(笑)。
この寺院は巨大な要塞のようで、本当に広いです。
昔イギリス軍が要塞だと思って最初にせめて陥落させたという話があるそうですが、
それも納得できるような気がします。
その他いろいろと見に行った後はランチの時間になりました。
ツアーガイドの方が観光客だけが行くレストランと、
観光客も地元の人も行くレストランがあるけれどどちらがいいかと尋ねてきました。
Dさんは綺麗な観光客のみが行くレストランへ行きたかったみたいなのですが、
Japanさんは地元民も行くというビルマ料理店へ行ってみたかったのです。
結局地元密着型レストランに行ってみました。
こちらのお店では、沢山並んだ料理から好きなものを好きなだけ選んで
頼むことができました。彼らが頼んだのは、ビーフカレー、エビカレー、
お茶の葉サラダ(発酵したお茶の葉をナッツなどと一緒に食する)、
空芯菜の炒めもの、豆腐と野菜の炒めものなのでした。
ミヤンマー初日はフードコートでヌードルを食べただけだったので
この日が初めての本格的なビルマ料理を食する日となりました。
ビルマ料理はサンフランシスコベイエリアではちょっとしたトレンドから
定番になりつつありますので気軽に食することができます。
しかしJapanさんのビルマ人の同僚に言わせると
「あれらはアメリカ用にアレンジしてあるものだから
本物のビルマ料理じゃないよー」と聞かされていました。
ですので、「本物のビルマ料理ってどんなものだろう?」とおっかなびっくりで
食べてみた2人だったそうです。食べた結果‥‥‥どの料理も大変おいしくて
大満足でありましたみたいですー!
ただ彼らが気になったのはこのお店の従業員…
物凄く若い子が男女問わず、必要以上にいるのではと思うくらい
たくさん働いているのです。レストランに限らず、ホテルにしても、
小売業にしてもたくさんの若者たちがお店の必要経費を考えると
とんでもない経費になるのではないかというくらい大勢働いているのです。
こちらは巨大なマーケットです(↓)
ツアーガイドの方に彼らは学校に行かなくていいのかと聞いたところ、
ミヤンマーでは義務教育というものがないとのことで、家が貧乏で
学校に行かせられない場合、子供を働きに出させることが多いそうなのです。
小学校(無料):就学率96.56パーセント、中学校(有料):就学率42.2パーセント、
高等学校(有料):就学率32.6パーセントということですから、
小学校を終えて働きに出る子供たちがまだまだ多くいるとのことでした。
そんな状態だから人経費も大変安く、彼らは1か月5千円から8千円を稼ぐのが
普通なのだそうです。ビルマの平均年収は15万円くらいなのだと聞きました。
レストランなどの職場では食住が賄われているというのがせめてもの救いです。
その中から実家への仕送りと自分の生活を賄い生活をしているわけですから
本当に頭が下がります。「こちらに来て若者が勤勉で笑顔で働いているのを見ると
心打たれるよー」と2人は言っていました。
つづくー