Vol.258台湾から来た白い犬の日記 冬季旅行 in ミヤンマー6
2019.03.13
こんにちは、Cocoですー。今回はビルマのヤンゴンからマンダレーに移動したアメリカ人お父さんDさんと
日本人飼い主のJapanさんの旅行話です。
マンダレーの朝が来ました。
山間部の盆地に位置しているマンダレーは海沿いの街の
ヤンゴンと気候が違いました。
朝起きて窓を開けてみるとひんやりとした空気が窓の外から流れ込んできます。
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これは霧と、人々が朝食の準備で使う薪燃料を燃やす時に出る煙が
立ち込めているからなのだそうです。ガスも水道もまだまだ普及率の低いこの町。
台所では皆さん、まだ薪を使ってお湯を沸かしたり
調理をしているところも多いとのことでした。
かすかに煙の臭いがするなーと感じたそうです。
朝のシャワーを浴びてすっきりした後は、朝食を食べに行ってきた2人。
今回の滞在は朝食がついているものを選びましたので、
ホテルのレストランで朝食を食することができます。
こちらのホテルの朝食は食べ放題形式になっていました。
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飲茶から、ウェスタンブレックファースト、ミヤンマー朝食、サラダ果物コーナー、
チーズ、数十種類のパン‥‥‥なんでもありました!
Dさんはストイックに食べるものをちゃんと制限して摂っていましたが、
目の前に出されたものはなんでも食べないと気が済まないJapanさんは、
次から次へと手を出してしまい収拾がつかないくらい
お腹いっぱいになってしまいました(恥)
私Cocoだって、食べ物はちゃんと制限して食べることができるのに……
彼は犬以下な人間ですね。
朝食を食べ終わるとこの日のプライベートツアーガイドのTunさんが
ホテルのロビーにやってきました。
運転手のおにいさんとTunさんに挨拶をして車に乗り込んで
マンダレーツアー開始です。
今回のツアーはマンダレー市内の観光ではなく、マンダレー郊外の観光ツアーとなります。
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18?19世紀に何度も遷都があったビルマ王国。
その遷都の一つがこのアマラプラという街だったそうです。
遷都に伴い重要なものはほとんどが持ち出されてしまって、
今ではのんびりとしたたたずまいの町が残っているだけであります。
彼らが来たときは街の住人が運動会をやっていました!
日本の町内対抗運動会的で皆さん大興奮して面白かったそうです。
ここはミヤンマーの人たちにとっても大きな観光地の一つらしく
外国の観光客よりもミヤンマー人の観光客のほうがずっと多くやってきていました。
彼らはこの町の観光名所の目玉となっているひとつのウー・ベイン橋を見に行きました。
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全長1.2?の木材の人専用の橋。川で隔たれた隣村をつないでいる
今でも重要な交通経路なのだそうです。
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地元の人たちはこれらのスナック菓子をおいしそうに食べていました。
青パパイヤの辛いサラダ、カニやエビのかき揚げ、
上の写真・下は野ネズミの素揚げなのだそうですー!
ガイドさんが「外国人はおなかを壊すことがあるのでやめたほうがいいよー」
とのことでしたが、おなかを壊さなくても米国からの観光客はコンセプト的に
野ネズミはちょっと無理でしょうね。
私Cocoなら喜んでいただきますのにー(笑)
橋を渡り切って隣町に行った後は再び橋に戻り、1.2キロの端を歩いて渡ります。
往復で2.4キロですから結構いい運動になりますねー。
橋を渡りきったところで車に乗って移動したのが、マハーガンダーヨン僧院です。
ミヤンマーでは人生で2度仏門に入って修行を積むそうです。
この僧院はそんな僧侶が修行に励む場所でありまして、
約1200人の男子が一緒に暮らしているそうです。
国内最大のこの僧院は僧侶たちの滞在費はすべてが無料で
ボランティアとドネーションで運営されているそうです。
朝、暗い中お勤めをして朝食、そして10時に昼食になります。
1200人の僧侶の食事を作るのも地元のボランティアで
それを作る厨房もものすごく大掛かりなものでした。
基本的にはカレーと白米で、昼ご飯以降は食事は一切なしとなるそうです。
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「これは若いうちからこうして仏門に入って修行をして
善い行いをしようとする人が多いからなのかもしれないなー」と思いました。
米国ですと貧困が犯罪を生むと、貧困だから犯罪してもいいような風潮があります。
貧困だから犯罪はしょうがないというような‥‥‥。
この国は貧困度が米国の貧困の比ではないほどひどい状況であります。
しかしここまで治安が良く安全で、勤勉な人たちを見ると、
貧困だから犯罪に走る米国人の、貧困だからという言い訳は通用しない気がします。
「米国の貧困層もこうして修業を積むことによってましになるのかもなー」
なんて思ってしまいます。