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Vol.266台湾から来た白い犬の日記

Vol.266台湾から来た白い犬の日記 冬季旅行 in ミヤンマー14

2019.05.14

こんにちはCocoです。

お寺を頭に一杯詰め込んで、食傷気味になったところでランチ休憩です!
いやーもう最初にどのお寺を回ったのかはっきり言って覚えていないくらいです。
PH1-cocov266.jpgランチは少し裏さびれた感じのレストランでした。
一応ビルマ料理を出すお店なのだそうですが、中華料理も出してくれるそうです。
Japanさんは「気分的にもうビルマ料理はいいから中華にしようかなー」
なんて思っていたのですが、Dさんがまだまだビルマ料理な気分だったようです。
そして別々に頼もうと思ったら2人とも一緒ではないといけないと
ウェイトレスに言われましたので、Dさんの食べたいビルマ料理にしました。

野菜カレー、チキンカレー、ポークカレーと野菜炒めやスープが付きました。
味は裏さびれたお店の感じとは違い、意外と美味しくて満足できましたそうです。

ランチを食べて次にやってきたのは、このバガンで一番古い建造物のこちら。
これはTharabha門というもので、9世紀に王がバガンの防備を
固めようとして築いた城壁の名残。
PH2-cocov266.jpg門の両脇にはそれぞれバガンの守護神である兄弟の精霊神が祭られていました。
またこの門の周りにはその当時の堀の後も残されています。

そしてこの門をくぐって少し進むと宮殿があります。
これはバガン王朝の建物を再現した黄金に輝く宮殿であります。
しかしーこれは2008年に5年がかりで完成した建物とのことでした。
PH3-cocov266.jpg王族のレセプションに使われたホールや、いろいろな儀式の
3つのホールなどがあるそうです。しかしツアーガイドのLimさんが、
「これは別料金を払ってまで見るようなものではないよー」とのことでしたので、
門の前から一枚写真を撮って良しとしました。
まあ、建築様式は昔のままでしょうが、2008年に完成ですと
少しありがたみにかけてしまいますね。


次に訪れたのはAnanda寺院。バガンの遺跡を代表する最大かつ、
最もバランスの取れた美しい寺院だと言われているそうです。
1090年に王の手で建てられ、一辺が63メートルの正方形で4つの入り口、
中央にそびえる高さ50メートルの塔が黄金に輝いていました。
外観は白い古い塗装になっていて、その下にさらに古い装飾があるそうです。
1975年の大地震で大きな被害を受け今は修復されていました。
PH4-cocov266.jpg本堂の中央には高さ9.5メートルの4体の仏陀の立像が
四方を向いて収められていて圧倒的な雰囲気です。
東と西を向いている仏像はレプリカですが、
南と北を向いている2体の仏像は創立当時のままのもの。
PH5-cocov266.jpg (上)釈迦牟尼:レプリカ←→迦葉仏:当時のオリジナル
(下)拘那含牟尼:レプリカ←→拘楼孫仏:当時のオリジナル
またこの仏像は近くから見てみるとむすっとした顔をしていますが、
仏像から離れていくにしたがって、
微笑んでいるように見える面白い造りになっていました。


さてーバガン観光ツアー2日目の最後のお寺はMnuhaTempleでした!
Manuhaは別の国の王で、攻められて捕虜になってこの国に連行されました。
Manuhaは1059年に許されてこの寺の建築をしたのですが
幽閉されていた身の上という鬱屈した雰囲気のある寺が出来上がったそうです。
PH6-cocov266.jpgこれで丸2日に及ぶバガン観光ツアーが終了しました。
ツアーガイドのLimさんが「時間があるからまだほかにも行けるよー」
と言ってくれたのですが、もうDさんとJapanさんたちはお寺で飽和状態。
お寺参りは十分したという感じでしたので、丁重にお断りして解散の運びとなりました。
Limさんありがとうございました。


ホテルに戻ってお風呂に入ってリフレッシュした後はHappy Hour。
カクテルを飲みながらこの2日に及ぶバガンツアーのdebriefingをしました。
素直な感想はとにかくバガンはお寺が多い!
多すぎて名前も長くてなじみがないので、最初に回ったお寺も覚えていられない状態。
しかしながらバガンは他の街と違って、古いひなびた感じの歴史あるお寺があるので
そういう部分ではすごくいい時間だったとのことでした。
PH7-cocov266.jpgツアーガイドのLimさんは、半分狂信的な仏教信者であって
仏教寺院の歴史よりも、仏教の教えの方に興味があるらしく、
とにかくカルマ、カルマの連発で、自分の信じる仏教の教え以外は
目を向けることができない印象を受けました。

彼は今の生活で我慢に我慢を重ね、いい行いをすれば、
次の人生ではいいカルマにより、今よりも素晴らしい人生を送ることができる
と何度も何度も言っていました。

それを聞いての僕たちの感想は、この世の中に次の人生なんてない!
人は死んだらそれでおしまい。生まれ変わるなんて、
死の恐怖を和らげるだけのまやかしに過ぎない。
だから今の人生においてやるべきことを一生懸命やって、やりたいことをやり、
悔いのない人生を終わらせるべきではないかと思いました。
今の人生やりたいこともやらず、我慢で終わらせるなんて
もったいないという結論に至りました。

まあ、今の世の中、カルマとか生まれ変わりを信じている人が沢山いますが、
どう見たってそんなことないでしょ? というのが私Cocoを含めて
DさんとJapanさんたちの見方です。まあ、死んで終わってしまい
無になってしまうというよりも、どこかで人生がまた始まると信じたいのはやまやまですが、
今現在生きている人間で、前の人生を覚えている人なんて皆無。
覚えていないということはないに等しいと思います。
PH8-cocov266.jpgそしてLimさんに教わった仏教の教えは、キリスト教に詳しいDさんによると
物凄い部分で似通っているということもわかりました。

一説には仏教が広がり、その教えや成り立ちが中東に伝わり、
その話を使い、キリストが自分をスーパーヒーローにつくりあげたのが
キリスト教ではないかといってもいいくらい、キリストの話は仏教の話と重なる部分が
多くあるのだそうです。

「それにしてもバガンのこの時代の人たちのお寺造りには、
物凄く狂信的な仏教への帰依があったのかもしれないなー」と思いつつ、
「やはり死後の恐怖を和らげるために、沢山の宗教が人々を引き付けたのかもしれないねー」
など、そんなことを話ながら夕飯はDさんがスパゲッティミートソース、
Japanさんがピザというビルマ料理からかなり離れた食事をしました。

これでバガンは終了―。
190513BGN8.gif おまけとしてバガンの野良犬たちのまとめをお送りしますー!
皆さんアジアン犬系の顔。
私Cocoに似ていましたー????

Writer Profile

Coco
Cocoココ

台湾生まれ台湾育ちのフォモサ犬系雑種。野良犬だったため正確な年齢は不詳:性別、女推定9歳。台北で殺処分直前に現地の動物保護団体にレスキューされる。その後紆余曲折を経て、2010年、サンフランシスコ在住の日本人男子Japanさんとアメリカ人男子Dさんのカップルの家の養子となる。食べることと散歩が大好きだが鶏肉アレルギーがある。

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