Vol.383ハタラクさんの毎日
10年目のおめでとう。
2016.01.08
大好きで、尊敬する、素敵な女性がいます。この仕事をはじめてからのお付き合いなので、20数年(ひょえー、長いですねー)。
頻繁に会うわけでも、定期的に仕事をするわけでもないのですが、何でも話せて、本音で語れる大切な存在の方です。
わたしがまだ編集者として経験が浅いころ、彼女からよく叱られました。そのときは「うるさいことを言う人だなー」と、若気の至りで生意気なことを思っていたりもしましたが、
今になって、そういうふうに叱ってくれることが、どれだけのエネルギーと愛情がないとできないことかを知り、感謝するばかりです。
その彼女が10年前に大病を患いました。
そのときわたしはちょうどある医師の取材をしていて、その医師を彼女に紹介しました。そして彼女は手術をし、その手術からちょうど10年が昨年末たちました。再発をすることもなく、現在、とても元気に活躍されています。
「おめでとうございます!」と、彼女に伝えたところ・・・・・・
『この10年は、いい意味で人生見直しの時間でした。
確かに怖かったときもあったけれど、その都度前向きになれたのは、人に支えたからだと、つくづく思います。本当にありがとうございます!
10年を節目に、一年一年、自分らしさを追い求めて生きたいと考えています。
まずは次の一年が大事かなと。
だから強がりとか、建前はやめて、自分に正直に行動しようと思います。
人生これからが面白い。どの時期も必要だったよね』と。
彼女の言葉に、たくさんの気づきや決意が凝縮されていて、わたしも力が湧いてきました。
あるとき彼女が「人間が大きく変わるきっかけは、自分の命や生きていることを実感するほどの怖さというか、辛いことを経験するときなのよね。その出来事だけを見ると悲嘆に暮れてしまうけれど、それほどの出来事だからこそ、自分の生き方や考え方を変えることができる素晴らしいきっかけだと思う。なんて、その当時はそんなふうには思えなかったけど、こうやってふり返ってみるとね」と、言いました。
この瞬間から、人間は気づき、行動することができる。
そのきっかけは人それぞれだけれど、できるんだということを、改めて彼女の言葉から実感できました。
本当に本当におめでとうございます!
奇跡はやってくるものではなく、自分で起こすものと聞いたことがありましたな。その奇跡の連続が人生なのかもですなー。
Relax & Enjoy♡