Vol.384ハタラクさんの毎日 ブータン人は悩まない。
2016.01.09
もう一昨年になるんですよね。このハタラクでブータンを取材で訪れてから。そのときに現地のコーディネーションや多くのお世話をしていただいた、ハタラクの『ありのまま、ブータン』の連載でもお馴染みの松尾 茜さんと、昨年末にお会いしました。
茜さんは年末年始を利用して一時帰国し、ブータンのために日本でも飛びまわるほどの忙しい時間を送っていました。
茜さんとゆっくりお会いするのは約1年振りだったので、あれやこれやのブータン事情をおうかがいしました。
そんななかで、ブータン人は悩まない、という話がとても興味深かったので、お話ししますね。
何か困ったこと、辛いこと、きついことに直面すると、悩みますよね。「なんでこんなことになってしまったのだろう」と落ち込んだり、「こんなことを引き起こしてしまったわたしはなんてダメなんだろう」と自分を責めたり、「こういう結果になったのも〇〇さんのせいだ、あの人が悪いんだ」」と相手を攻撃したり、それはもう苦しい状態に陥りますよね。
ところがブータン人は、そのようなことはないんだそうです。
自分に起きることは、良いことに感じられることでも、はたまた悪いことに感じられることでも出来事としてとらえるので、内容云々は関係なく、そういうことが起こりましたとして、ただ事実を受け止めるだけ。そして次にそれを解決するために具体的にどうするかを考えるだけだと。
ザッツ シンプル!!
このようにシンプルに考えられるベースには、「人として生まれてきただけで100点満点。あとは功徳を積んで点数を増やしていくだけ。なぜなら来世も人間に生まれ変わりたいから」という、このシンプルかつ明確な仏教思想が流れていることも大きく起因しています。
でも、このシンプル思考をわたしたちも少しでも取り入れられるようにしていけば、実は悩んでいることがとても些細なことだっり、そこまで落ち込まなくても解決策を見いだすことができるようになるのだなーと、茜さんの話に終始うなずいていました。
茜さん曰く「いやー、少しは悩んでと、ブータン人に思うこともありますよ(笑)」。
あれから1年以上がたちましたが、月日を重ねるごとに浅くなるはずの思いが、不思議とブータンの場合は深まっていくんですよねー。
ブータン的思考は松岡修造さんにもどこか共通していることを感じるのは、わたしだけでせうか(笑)
Relax & Enjoy♡