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Vol.392ハタラクさんの毎日

Vol.392ハタラクさんの毎日 SMAP。

2016.01.17

NHKの夜のニュースでも取り上げられるほどの事態になっている、SMAPのこと。
 
わたしもSMAPはもちろん、小さい頃から近藤真彦さんにはじまり、ジャニーズ事務所のアイドルには夢中になってきたので、今回の一件もいろいろな思いで見つめています。
 
本当のことというか、真実は当事者、しかも本人にしか知りえないことですし、同じことが目の前で起こっても、その受け取り方は人それぞれなので、究極のところ、真実はその人にとっての真実であって、真実は人の数だけあるように思っています。
 
だから今回のことも、あくまでも報道の内容すべてを信じるというものではなく、わたしなりに思ったことがあったので、書いてみようかなーと思った次第です。
 
おこがましくも、わたしは自分のことと今回のSMAPのことが重なったんですよね。
というのも、わたしも社会人になってからずっとひとつの会社ではたらいてきたこと、そこの会社にいたからこそ育ててもらい、恩恵も被ってもらえたこと、そしてその会社を独立するとき、頭がおかしくなるくらい悩んだことなど、彼らと共通点を感じています。
 
もちろん一般社会のサラリーマンと芸能界は別のものかもしれませんが、抱えるものは同じだと思っています。
 
数えきれないほどのことを経験して、自分が自分でないような感じが日に日に強くなって独立しようと決めたものの、急に湧いてきたのがお給料をもらえなくなることの不安でした。今まで当たり前のように毎月、決まった日に、決まった金額をいただけていたことがなくなると思った途端、とてつもない不安に襲われました。
 
でも「新しい世界に踏み出してみたい」「自分なりに楽しんではたらきたい」という思いに至ったときに、その不安は消えてはいませんでしたが、自分にとって、はたらくことがどういうことなのかが整理され、ある程度腹がくくれたら、迷いや不安は薄くなっていました。
 
そして今思うと、現在の自分がやらせてもらっていることや、感じている感覚も、独立したからこそ味わえるもの、経験できるものであって、わたしが独立を決めるためには、それほどの何かがないとできないものだったのだなーと、振り返って気づきました。
 
もちろん意を決するまでは数カ月、悶々として、グルグルし、本当に苦しい思いをしました。だからきっと今のSMAPのメンバーの心の内も、さまざまな思いが錯綜し、苦しんで、悩んでいるんだろうなーと、感じる次第で。
 
でもきっと、彼らひとりひとりが決めることが、最良の決断になるのだと思います。なぜなら精一杯生きていれば、すべては最良の方向に進んでいくのが生きることだと思うので。
 
そしていつの日か、「こういうことがあったから、今の自分でいられる」と思える日が必ず来ますから。
 
だからわたしは、彼らが各人、どんな決断をしようとも応援しようと、決めています。
 
 
 
光が大きければ大きいほど、陰の部分も大きくなるというものだすな。でもそれだけ大きな光と陰を担えるのは、それができる人だから与えられたのでしょうな。


Relax & Enjoy♡

Writer Profile

河田実紀
河田実紀Kawada Miki

株式会社ハタラク社代表/編集者
大学卒業後、出版社に入社。主に雑誌の編集に携わる。2011年、女性雑誌の編集長に就任。2013年5月独立。大好きな編集の仕事を軸に、今の時代だからこそできる出版の力を見出そうと、「一度きりの自分の人生、楽しんで生きる!」と決め、一歩を踏み出す。2014年12月22日に(株)ハタラク社設立と同時に、WEBマガジン『ハタラク』を開設。

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