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Vol.414ハタラクさんの毎日

Vol.414ハタラクさんの毎日 神父さまだって・・・。

2016.02.08

クリスチャンの友人がいます。といっても、その友人がクリスチャンだと知ったのはつい最近で(ちなみに高校時代からの友人)。
 
教会にも足しげく通うと聞き、わたしが「懺悔しているの?」と質問したところ、「神父さまのお話を聞くことが多い。神父さまも大変なんだよね」との返答。
 
友人の話によると、神父さまは教会を訪ねてくる大勢の方たちの悩みや相談、愚痴などに親身になって、相手の目をしっかり見つめながら受け止めるので、とても疲れるそうです。それは心身ともにかなりの疲労となるようで、ついに心の病気になってしまわれたとのこと。
 
「神父さまだって人間だから、全面で受け止めていたら、それは心も病んでしまうかもしれないわね」とわたしは言うと、「だから神父さまは大変な仕事だと思う」と友人が言いました。
 
 
以前、お医者さんの話で、こんなことを聞いたことがありました。お医者さんのところには患者さんが来るわけで、それは心身に何らかの不調を感じているから来るんですよね。負のエネルギーの状態の人を、お医者さんは受け止めるわけです。これは神父さまと同じ。
 
だからお医者さんが自分が疲れないようにというか、患者さんに気持ちを持っていかれないように、自分のエネルギーを取られないようにするために、ある策を講じるそうです。患者さんの目を見ない、患者さんに体を向けないようにすると。つまり、患者さんに自分を完全オープンにしないということらしいのです。
 
わたしも以前、診察をしてもらったお医者さんがそうでした。「なぜこの先生は目を見ないんだろう? なぜ、体をこちらに向けて話さないのだろう?」と、不思議に思っていたのですが、このような理由があったからなんですよね。
 
 
どのような職業に限らず、この世界は人と人とのコミュニケーションで成り立っているわけで、そこで自分というものを律するためにも、それぞれが策を講じるわけで・・・・・・。
いくら神父さまだからと言って、高尚で高名な方たちだと言っても、わたしたちと同じようなものを抱えているんですよね。
 
と、神父さまの意外な一面からのお話でした。
 
 
 
知り合いの気功の先生が言っていましたな。「上達というか、自身の質を上げていくと、相手にエネルギーを持っていかれることはなくなります。持っていかれたら、すぐにエネルギー補充をすればいい。自然の中で思い切り深呼吸をするとか、自分なりの方法を持つのがいいでしょうね」。さすが!!
 

Relax & Enjoy♡

Writer Profile

河田実紀
河田実紀Kawada Miki

株式会社ハタラク社代表/編集者
大学卒業後、出版社に入社。主に雑誌の編集に携わる。2011年、女性雑誌の編集長に就任。2013年5月独立。大好きな編集の仕事を軸に、今の時代だからこそできる出版の力を見出そうと、「一度きりの自分の人生、楽しんで生きる!」と決め、一歩を踏み出す。2014年12月22日に(株)ハタラク社設立と同時に、WEBマガジン『ハタラク』を開設。

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