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Vol.491ハタラクさんの毎日

Vol.491ハタラクさんの毎日 相手の本音なんて
わからないよぉ。

2016.04.24

『以下の文章を読み、質問に答えなさい。
下線Aの部分の作者の気持ちを次の1から5の中から選びなさい』
 
こんな国語の問題を解いた記憶、ありませんか? 
わたしはどうもこの類の問題にいつも疑問を持っていました。
「書いた当の本人しか、本当の気持ちなんかわからないのに、
何が正解で何が不正解って・・・・・・解せない」。
 
 
テレビ番組を観ていたら、海外と日本の意識の違いのひとつとして、
ある事例が挙げられていました。
海外は「自分がされてうれしいことを、人にもしましょう」という積極的なもの。
日本は「自分がされて嫌なことは、人にはしないようにしましょう」という消極的なもの。
 
それで、また思ったわけです。前にもここで書きましたが「自分がされてうれしいこと、
嫌なことって、人によって違うんじゃないか」と。
 
究極を言えば、人の本当の思いってわからなくないですか? 
なぜなら本人ではないから。
ただ相手のことを思いながら、こうしたらいいかな、ああしたらいいかな
といろいろ考え悩むのが人間の性。
こと恋愛は、もうにっちもさっちもいかなくなる。
 
そんなときに、あるフレーズが飛び込んできました。
『ただただ与えるだけ。自分のものを与えるだけ』
 
相手を思うときってよくよく考えてみると、相手からよく思われたいとか、
自分が傷つきたくないとか、自分がされることを軸にしていることが多いように思います。
これは与えるのではなく、相手からいただくほうに意識が向いているから。
 
相手を思っているようでいて、実は自分がいちばんだった、なーんて。
人の本音をさぐるより、まずは与えること。
うーん、なかなか手ごわいですがやってみる価値は大いにあるかと思います。
 
 
 
相手の気持ちを知りたかったら、本人に聞くのがいちばん。
でもそれができない。なぜなら本音を聞くのが怖いから。ラビリンスだす。


Relax & Enjoy♡

Writer Profile

河田実紀
河田実紀Kawada Miki

株式会社ハタラク社代表/編集者
大学卒業後、出版社に入社。主に雑誌の編集に携わる。2011年、女性雑誌の編集長に就任。2013年5月独立。大好きな編集の仕事を軸に、今の時代だからこそできる出版の力を見出そうと、「一度きりの自分の人生、楽しんで生きる!」と決め、一歩を踏み出す。2014年12月22日に(株)ハタラク社設立と同時に、WEBマガジン『ハタラク』を開設。

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