Vol.536ハタラクさんの毎日 心の虐待。
2016.06.08
世界中でニュースにもなった、北海道での親が自身の子どもを、しつけと称して山に置いてきた事件。
子どもが無事に保護されたことは本当によかったと思います。
この子どもは、親から注意を受けても聞かなかったので、
乗っていた車から一度降ろされました。
そして車を追いかけ、また乗ったそうです。
しかし何かあったのか、もう一度車から降ろされ、
その後、行方不明に。
それが事件の流れだと理解しています。
あるニュース番組で、
この子どもと同じ年齢の子どもたちにインタビューをしていました。
「二度目に車から降ろされたら、どう思う? どうする?」
そんな質問に対して子どもたちは、
・親が怖くてもう車は追いかけない。
・車と反対のほうに行く。だって二度目で、もう駄目だと思っちゃうから。
・山に置いてくるなんてひどすぎる。
こういう心理なんですよね。
生まれて数年しかたっていない子どもにとって、
二度親に捨てられるような状況、しかも山の中。
どれだけの心の傷を負うことかと思うと、いたたまれなくなります。
今回の保護された子どもの親は、
子どもに心の虐待をしたのではとの報道がされていました。
この子どもはこれから事あるごとに、
今回のことがフラッシュバックするのでは?
親と接していきながらも、
いつも心のどこかに棘のようなものが残るでは?
これからの親子関係が大変なのでは?
そんなことが頭をよぎります。
助かったのは本当にうれしいことです。
あの子どもがどうか健やかに育ってくれますように。
子どもという純真無垢、天真爛漫の存在に与える傷の代償は
あまりにも大きいものだす。親も子どももひとりの人格を持つ人間。
尊厳は大切。
Relax & Enjoy♡