Vol.547ハタラクさんの毎日 情報。
2016.06.19
大宅壮一文庫が経営の危機というニュースを知りました。大宅壮一文庫とは・・・・・・
『公益財団法人大宅壮一文庫は日本で初めての雑誌図書館です。
評論家・大宅壮一(1900?1970)の雑誌コレクションを引き継いで、
明治時代以降130年余りの雑誌を所蔵しています。
大宅壮一文庫では雑誌記事索引データベースを作成しており、
主な所蔵雑誌の記事を検索することができます。
また、雑誌原本の閲覧や複写もできます。
大宅壮一は「本は読むものではなく、引くものだよ」と言っています。
評論活動のかたわら、執筆のために資料収集と整理に力を尽くした
大宅壮一らしい言葉です。
生前、大宅壮一はことあるごとに古書市や古書店に通い、
約20万冊の蔵書を遺しました。
そのコレクションのほとんどは雑誌で占められており、
自ら“雑草文庫”と称して、知人に惜しみなく開放していました。
大宅壮一没後の1971年、大宅壮一文庫はマスコミはじめ
各界の援助により設立されました。
「蔵書は多くの人が共有して利用できるものにしたい」という故人の遺志により、
雑誌図書館として一般に開放され、現在では年間約10万人の利用者を数え、
多くの皆さまに活用されています。』
(大宅壮一文庫HPより)
わたしも取材の資料収集で、よくお世話になっていました。
ではどうしてこれだけの施設が経営不振になっているのか。
インターネットの普及が大いに関係しているとのこと。
情報収集といえばネットという公式ができるくらい、
今や当たり前のツールになっていますよね。
でもネットの情報のすべてが信ぴょう性のあるものか否か。
自分が知りたい情報の本質は、あらゆるものを検索し、
自分で熟考し見つけるものと、多くのジャーナリストが言っています。
だから今のネットだけの情報に傾倒する兆候はいかがなものかと、
彼らは警鐘を鳴らしているわけです。
自分が必要なものは自分の目で見て、読んで、調べて、
自分で本質を見極める。そこに自分にとっての真実がある。
そういうことを大宅壮一さんは言いたかったのではないかと思うのですが。
大宅文庫、ひさびさに行ってみたくなりましたな。
残るべきものが残る社会、素敵だすよねー。
Relax & Enjoy♡