Vol.590ハタラクさんの毎日 堂々と。
2016.08.01
先週起こった障がい者施設の殺傷事件。何十名もの尊い命をひとりの人間が奪いました。障がい者をこの世から排除すれば幸せな世界になるという、
あまりにも身勝手な偏見の思想の持主が犯人でした。
小学生のころガールスカウトに入団していたわたしは、
その活動の一環で養護学校や障がい者施設でのボランティアに何度も訪れていました。
また、わたしの通っていた小学校には養護学校が併設されていたので、
運動場でよくその生徒さんたちと会うこともありました。
だから健常者ではない人たちと触れ合う機会は、意外と多かったのかもしれません。
彼らと一緒の時間を過ごすなかでいろいろなことを感じました。
初めて彼らと会ったとき、自分は五体満足で生まれていること、
そしてそうでない人たちも大勢この世の中にはいるのだという事実を知りました。
だんだんと彼らと接していくなかで、何をするにも一生懸命な姿に驚きました。
わたしたちが普通にできることがすんなりできない彼らにとっては、
ひとつひとつの何気ない行動も決して普通ではないということを知り、
クリアするために一生懸命な彼らに「なんでそこまでがんばれるんだろうー」と、
子ども心にも思っていました。
それに彼らは優しかったです。わたしにもニコニコしてくれたり、声をかけてくれたり・・・・・・。
そんな思い出がわたしにはあるので、今回の事件は怒りにも似た悲しみが湧いてきました。
障がい者のご家族を持つ方たちの団体が事件を受けて声明を発表しました。
そのなかで「堂々と生きてください」と、
障がい者の人たちへ向けたメッセージには万感の思いを抱きました。
何かしらの障害を持って生まれてくる人たちは、それを乗り越えられる魂を持っているから、
神様がそういう状態でこの世に誕生させたと聞いたことがあります。
いらない命なんてひとつもありません。
ご冥福を心からお祈りいたします。
Relax & Enjoy♡