Vol.592ハタラクさんの毎日
気持ちと反比例の
「すみません」。
2016.08.03
「日本人って、よく謝るよね。すみませんって」、海外に住む友人に言われました。その友人はもともと日本に住んでいて、大学を卒業してから海外に住み始めたので、
海外と比較しても日本人がいかに謝るかを感じたようです。
「自分の住んでいる国では、自分が悪いと思わなかったら謝らない。
謝ったら自分が悪いと認めたようなものだから」
わたしも社会人になって、
「なんてこんなにも『すみません、すみません』ってみんな謝るんだろう」と思ったことを覚えています。
それもこちらに非があるように思えなくても、
「とりあえず謝っておくこと。その場をまずは治めることが大事なんだから」と、言われたような記憶があります。
入社して数年経ったころ、上司と打ち合わせをしていたときのこと。
その上司が明らかに変だなーと思うことを言ったので、それを伝えたところ、
別の上司から「何を失礼なことを言っているんだ。謝りなさい」と言われ、きょとんとしました。
「え、わたしがですか? なぜ謝らないといけないんですか?」と言ったことで、大変な状況に。
いやというほど、自分が悪いと思っていなくても謝らなくてはいけないという、
なんともいえないもやもやした気持ちが湧いてきました。
まさに気持ちと反比例の「すみません」です。
でも年月が経つほどに、悪くもなく、普通に謝っている自分がいるんですよね。
しかも何の違和感もなくなっている。ちょっと愕然としました。
やはり違和感は大事にしようと。
理不尽や、不条理など、連日起こります。
だからいちいち謝らずに意見を言っていたら前に進みづらいことも分かります。
でもやっぱり自分には素直にはなりたい。そのためにどうするか。
変だと思うことは変だと言い、おかしいと思うことにはおかしいと思う勇気を持つこと。
これかなと。
なんてことを言いながら、道で向こうからぶつかってきた青年に
「すみません」なんて謝ったりして。とほほのほ。
謝った先に許しが得られると、人って成長できるように思うだす。
逆もしかり。許し、許され。
Relax & Enjoy♡