Vol.598ハタラクさんの毎日 いい時代。
2016.08.09
先日、編集者の先輩と「あの時代って・・・」という話でひとしきり盛り上がりました。その先輩は80年代、90年代のいちばん雑誌が元気と言われていた時代に、
すでに編集者として活躍されていました。
わたしはといえば、93年に社会人となったので、バブルがはじけたとはいえ、
まだその余波が残っていて、雑誌もまだまだ売れていた時代でした。
先輩曰く「担当していた雑誌がとにかく飛ぶように売れていて、完売が何号も続いていた。
もちろん広告も潤沢で、経費も自由に使えて。
休みになれば海外旅行をして好きなものを買い、食べ、いつも動き回っていた気がする」。
わたしも似た経験はありました。長いお休みがとれると、海外にはよく行っていました。
自然や動物、遺跡などが好きだったので、ちょっと秘境系の都市を旅することが多く、
そこまで買い物はしていませんでしたが、それでもブランドと名の付くものは好きで、
パリやニューヨークなどに出張で行くときは・・・・・・買っていましたねぇ。
さらに先輩も「仕事も忙しかったから、食事はほとんど外食。
しかも帰宅も遅いので、週の半分以上がタクシーを使っていた」と。
そうなんですよね、そういう時代があったんですよね。
わたしもおこぼれ的に、俗に言われるいい時代をかじらせてもらえたので、
当時の状況と今の状況のあまりの差に、落ち込むことはないのですが、驚いています。
まさかこんな短い数十年という期間で、
こんなにも両極端な状況を味わうとは思ってもみませんでした。
だから、今のこの時代しか知らない若者たちは、わたしたちが経験した、
今にして思えば少しおかしかった時代の匂いは知る由もなく。
どちらにしても、今、こうして生きている今の時代を大切に過ごすことが、
後々いい時代だったと言えることにつながるのでしょうね。
90年代半ば、六本木で一万円札をひらひらさせながらタクシーをとめようとしている
スーツ姿のおじさまたちを見かけたときには、ちょっと憂いな気分になっただす。
Relax & Enjoy♡