楽しみ、楽しませ、ほんのちょっと楽になる

Vol.607ハタラクさんの毎日

Vol.607ハタラクさんの毎日 母と蝉。

2016.08.18

またまた蝉の話で恐縮です。
 
母が「驚くことがあったのよ」と、言いました。
「洗濯を取り込んでいたら、わたしの右手の甲に蝉がとまったの、あぶら蝉。
しばらくじーっととまっていたから、『鳴いてごらん』って言ってみたのよ。
そしたらミーンミーンミンミンって鳴いたの! 
ひとしきり鳴いて、またじーっととまっていたから、
『お友だちを呼んでみたら?』と言ったらね、また鳴きはじめたの。
そしたら来たのよ、別のあぶら蝉が飛んできて、隣の家に壁にとまったの! 
すごいでしょー。
その後、少ししたら甲にとまっていた蝉は飛んでいったわ」。
 
いやー、あまりにも不思議で可愛い話に、何度も何度も聞き返してしまいました。
そしていくつも質問をしたのですが・・・・・・
「お母さんの甲を、木だと思ってとまったのかしら?」
「蝉も言葉が分かるのかしら?」
「蝉も鳴くと友だちが呼べるのかしら?」
「今頃、その蝉はどうしているかしら?」
母は「知らないわよー」。ま、それはそうでしょうね。
 
 
地中に7年いて、地上に出て7日で亡くなるという蝉。
蝉の一生の中で、母との時間はかなり貴重なものですよね。
 
蝉はこういうものだろうと、思い込んでいました。
今回のことを思っても人が考えられることなんて、ほんと、ちっぽけかもしれません。
 
 
 
蝉に触ったことがあるのは・・・・・・一度か、二度。どうも虫が苦手なもので。
でも手の甲に蝉がとまる感触、わたしも味わってみたいだす。


Relax & Enjoy♡

Writer Profile

河田実紀
河田実紀Kawada Miki

株式会社ハタラク社代表/編集者
大学卒業後、出版社に入社。主に雑誌の編集に携わる。2011年、女性雑誌の編集長に就任。2013年5月独立。大好きな編集の仕事を軸に、今の時代だからこそできる出版の力を見出そうと、「一度きりの自分の人生、楽しんで生きる!」と決め、一歩を踏み出す。2014年12月22日に(株)ハタラク社設立と同時に、WEBマガジン『ハタラク』を開設。

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