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Vol.617ハタラクさんの毎日

Vol.617ハタラクさんの毎日 この味。

2016.08.28

生まれて初めてピクルスというものを食べたのは、小学校1年生の冬でした。
鮮明に覚えています。

学校が冬休みに入ったある日の昼間、母親と地元のデパートに行って、本を買ってもらった時でした。
あらいぐまラスカルの本を買ってもらったのですが、その本を買うまでに、
迷って迷って時間がかかってしまいました。
 
実は本を買った後にどこかに行く用事があり、母の計画では本を買った後にどこかで食事をして、
次に向かう予定だったようです。わたしの本選びで時間がかかってしまったことで、
お店に入って食事をする時間がないと判断した母は、マクドナルドにつれていってくれました。
 
わたしの地元で初めてできたマクドナルド。もちろん初めて行くわたしはもうウキウキでした。
そして初めて食べたハンバーガー。「ん!? なんだこの味は?」と、
ハンバーガーを食べながら、コリコリしたキュウリのようなそうでないようなものを食べて驚き、
「これ何?」と母に聞いたところ、「ピクルスよ」と言われたときの衝撃たるや。
 
すっぱくて、でもちょっと甘くて、なんともムズムズするようなその味に
全身の感覚が奪われたようになりました。まさに激震。
 
だから今でも、ピクルスを食べるたびに、あの日のことが浮かんできます。
味覚のチカラ、恐るべし。
 
 
 
味覚は記憶にはっきり刻まれるものだすな。だから毎食が大事!

Relax & Enjoy♡

Writer Profile

河田実紀
河田実紀Kawada Miki

株式会社ハタラク社代表/編集者
大学卒業後、出版社に入社。主に雑誌の編集に携わる。2011年、女性雑誌の編集長に就任。2013年5月独立。大好きな編集の仕事を軸に、今の時代だからこそできる出版の力を見出そうと、「一度きりの自分の人生、楽しんで生きる!」と決め、一歩を踏み出す。2014年12月22日に(株)ハタラク社設立と同時に、WEBマガジン『ハタラク』を開設。

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