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Vol.622ハタラクさんの毎日

Vol.622ハタラクさんの毎日 どうだったかしら。

2016.09.02

大学生以外の学生のみなさんは、昨日9月1日から新学期を迎えていることでしょう。
長いお休みの後には、学生の自殺者が増えることをニュースで知りました。
 
春休み明け、夏休み明け。学校という小さな社会の中での自分の置かれている位置で、
苦しい思いをしている人たちの現れなんでしょうか。
自ら断つという選択肢を選ばざるを得ない心境を想像しただけで、
いたたまれない気持ちになります。
 
自分はどうだったかしらと、学生のころを思い出してみました。
自由気ままな長期の休みが終わり、規律に従った学校に通うことが単純にいやだなーとは
思っていたように記憶しています。
 
もちろん学校内で気の合わない人たちとまた会うことへの億劫さもありました。
でも登校してしまえば、だんだんと慣れ、気づけば学校生活にまた馴染んでいる自分がいました。
 
 
でも会社を1年以上休んでいたときは、まったく違った心境でした。
復職をしようと思っては、でもやっぱりつらい。
それでも会社に復帰したほうがいいかもしれない、これで辞めると負けになるのでは、
と思ってはやっぱり行けない自分がいて。そこは本当に苦しく、
もう逃げてしまいたい、消えてしまいたいという心境に何度なったことか。
 
おこがましいですが、その時のわたしの気持ちと、
自ら断つことを選んだ学生たちの気持ちは近いような感じがしてなりません。
本当はたくさんの道があるのに、正しい道は一本しかないと思い込んでしまうんですよね。
その思い込みは自分だけではどうしてもほどけない。
誰かの助言や、何かのサポートがないとほどけないんです。
 
わたしも大勢の信頼できる人たちにSOSを出して、たくさんアドバイスをもらい、
会社を辞めるという選択をし、今に至ります。
 
十数年しかまだ生きていない学生たちにとって、今、
通っている学校が社会のすべてだと思い込んでしまいます。
そこをほどく術をわたしたち大人が提供していくことが、
大人ができる役割だと感じています。
 
今、見えている世界がすべてじゃないよ。世界はこんなもんじゃないよ。
それを知らないのはもったいない。
苦しかったら逃げるという選択もたくさんある。逃げることは悪いことじゃない。
自分の苦しい気持ちに素直になってください。
いつでも駆け込んできてください。
いっぱい光はあります。
 
 
 
中学一年生の夏休み明けのこと。夏休み中に5キロ体重が増えたわたしに男子が一言
「なにかあった!?」。。。なんにもなかったら太ったんじゃい! 
9月になると甦る思ひ出。


Relax & Enjoy♡

Writer Profile

河田実紀
河田実紀Kawada Miki

株式会社ハタラク社代表/編集者
大学卒業後、出版社に入社。主に雑誌の編集に携わる。2011年、女性雑誌の編集長に就任。2013年5月独立。大好きな編集の仕事を軸に、今の時代だからこそできる出版の力を見出そうと、「一度きりの自分の人生、楽しんで生きる!」と決め、一歩を踏み出す。2014年12月22日に(株)ハタラク社設立と同時に、WEBマガジン『ハタラク』を開設。

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