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Vol.635ハタラクさんの毎日

Vol.635ハタラクさんの毎日 がんばる。がんばれ。がんばろう。

2016.09.15

前職を辞めるとき、各部署のお世話になった人たちに挨拶でまわったときのことです。
ある大先輩の男性編集者に「今までありがとうございました。これからもがんばります」と伝えたところ、
「がんばらなくていいんだよ。もう十分がんばってきたんだから。これからは楽しめばいいんだよ」と
言っていただき、ジワっと涙が出てきたことを覚えています。
 
 
日本人が好きな「がんばる」というフレーズについて、時々話題になりますよね。
 
最近も、ある医薬品メーカーの子ども用栄養ドリンク
(子ども用にこんなドリンクが発売されていたことも知りませんでしたっ。いやーびっくり)の
キャッチコピーについて、いろいろな意見が飛び交っていました。
『疲れてもがんばれ! 小中学生』。
これがコピーだそう。
 
わたしも考えました。疲れてもか・・・と。
ある本で『もうひと踏ん張りがんばろうと思ったときは、もう疲れているサイン。
無理してもがんばろうは、もう疲れの限界を超えているサイン』と。
 
若かったり、気力ややる気があると、がんばれるんですよね。
そしてそれが当たり前のようになってくると、がんばるメーターがどんどんふりきれていくので、
疲れているのか、限界を超えているのかわからなくなる。
そしてある日突然、ドカンと体や心に来る。
 
経験済みの身なので、よくわかります。
 
がんばる。がんばれ。がんばろう。
成長過程で必要な意識だと思います。でも人はがんばるために生まれてきたのかなーと。
幸せになるために生まれてきたと感じる者としては、幸せのためのがんばりは、
無理してがんばるとか、疲れてもがんばるという感覚が湧いてこないように思います。
 
がんばることを目標にするのではなく、その先の光を目標にすることを大切にしたいなー。
 
 
 
栄養ドリンクをほとんど飲まないのだすが、会社勤めのときに一度だけ飲んだだす。
たしか風邪をひいていて、それでも徹夜で仕事をしなくてはいけなかったとき。
飲んでしばらくすると体は疲れているのに、
頭の中はもの凄く元気になって、頭と体が別々のような感じがしただす。


Relax & Enjoy♡

Writer Profile

河田実紀
河田実紀Kawada Miki

株式会社ハタラク社代表/編集者
大学卒業後、出版社に入社。主に雑誌の編集に携わる。2011年、女性雑誌の編集長に就任。2013年5月独立。大好きな編集の仕事を軸に、今の時代だからこそできる出版の力を見出そうと、「一度きりの自分の人生、楽しんで生きる!」と決め、一歩を踏み出す。2014年12月22日に(株)ハタラク社設立と同時に、WEBマガジン『ハタラク』を開設。

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