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Vol.994ハタラクさんの毎日

Vol.994ハタラクさんの毎日 幸せになる価値がない。

2017.09.09

自分にとって思いもよらぬ出来事が起き、それが決して気持ちいいものではなく、とても辛いものであればあるほど、猛烈な苦しさと、猛烈な寂しさや悲しさに押しつぶされそうになるときがあります。
 
自分が原因で何か事を起こし、それがきっかけとなって次のことに派生し、相手の人たちが弁が立ったり、今起こったことでなく、過去のわたしの言動を掘り起こして怒りをぶつけられるともう泣くしかなくなってきます。
 
だからいつもそういうときは、自分の中で納得がいかなくても、すっきりしなくても、とにかくその人たちとの関係を穏やかなものにしたくて、謝るようにしています。
でも、それは心底の謝罪ではなく、その場をおさめるための謝罪なので解決にはなっていません。
 
そして心の中で自分を正当化しようとする自分を感じたり、心から信頼している人に相談をして「大丈夫だよ」と支えてもらっても、それでも自分が本当はものすごく悪いことをしたんだと自分を責め続けたり、後悔をしたり、涙が止まらないくらい悲しい思いになったり。
 
そんな感情や思いを日常生活で抱きながら過ごしていると、わたしにはあることが起こります。
すごく幸せな時間を過ごしていたり、楽しい思いをしたりするとそのあることは起こります。
「わたしなんかが幸せでいいのか。わたしなんかに楽しいことをする価値があるのか。こんなわたしがそんな幸せで楽しい思いをしていいはずがない」という思いが湧いてくるんです。
 
わたしは幸せになる価値がない人間。
こういうものは手放したつもりでいたのに、やっぱりまだ手放しきれていませんでした。
幸せになる価値がない。
言葉にしただけでつぶれそうなくらい、自分を責めている自分に辛くなります。
 
こういうことは人それぞれあるのでしょうね。
そんなことを先の友人に話したら言われました。
「起こったことは変えられない。
そこにあれこれ後悔しても、自分を責めても無駄だし、くだらない。
そんなダサいことはやめて、忘れればいいんだよ。
自分は幸せになるために生まれてきたんだから、幸せになっていいんだよ。
それを邪魔するものは、どんな人であっても許されるものではないからね」
 
幸せになっていい。
そうなんだ、こんなわたしでも幸せになっていいんだ。
少し楽になりました。
 
 
 
自分が起こしたことが、それに関係した人の基準で見るととてつもなく悪いことだったとするだす。
そうすると、自分はそこまでのこととは思っていなかったのに、相手の基準になって取り替えしのつかない最悪なことをしたと思うだす。
これって自分がないってことだすよねー。
相手に良く見られたい、愛してもらいたいの裏返し。


Relax & Enjoy♡

Writer Profile

河田実紀
河田実紀Kawada Miki

株式会社ハタラク社代表/編集者
大学卒業後、出版社に入社。主に雑誌の編集に携わる。2011年、女性雑誌の編集長に就任。2013年5月独立。大好きな編集の仕事を軸に、今の時代だからこそできる出版の力を見出そうと、「一度きりの自分の人生、楽しんで生きる!」と決め、一歩を踏み出す。2014年12月22日に(株)ハタラク社設立と同時に、WEBマガジン『ハタラク』を開設。

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