楽しみ、楽しませ、ほんのちょっと楽になる

Vol.1084ハタラクさんの毎日

Vol.1084ハタラクさんの毎日 少年との会話。

2017.12.08

夕方、電車に乗って仕事に向かっていました。
空いている席に座ると、右隣りに
ランドセルを背負った少年が座っていました。
携帯電話を必死にいじっている少年。

と、わたしたちの前を、ぶつぶつ文句を言いながら、
怒り心頭なおじさんが歩いていきました。
「うるせぇんだよ!」「どけよ!!」
これは危ない。
つい、「怖い」と言葉がもれてしまったわたし。

すると隣の少年が言いました。
「ああいう人は何かあったんだと思う。
お酒を飲んで酔っ払っているか、
誰かをすごく恨んでいるか」

そこから何とはなしに、少年との会話がスタート。
今どきは「死んじゃえよ」とか、
普通に子どもたちが口にしていること。
その少年は自分を守るために空手を習っていること。
少年の友だちで怖い子がいるけど、空手でやっつけたこと。
とめどなく出てくる言葉は、どれも新鮮でした。

わずか10数分の少年との時間でしたが、
何ともいえない楽しいものでした。

こんな感じで過ごす電車も悪くない。



あの怒っていたおじさん、少年のいうとおり
何かあったのだしょう。
でも、そこまで慮れるほど余裕がない私たち大人。


Relax & Enjoy♡

Writer Profile

河田実紀
河田実紀Kawada Miki

株式会社ハタラク社代表/編集者
大学卒業後、出版社に入社。主に雑誌の編集に携わる。2011年、女性雑誌の編集長に就任。2013年5月独立。大好きな編集の仕事を軸に、今の時代だからこそできる出版の力を見出そうと、「一度きりの自分の人生、楽しんで生きる!」と決め、一歩を踏み出す。2014年12月22日に(株)ハタラク社設立と同時に、WEBマガジン『ハタラク』を開設。

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