Vol.1210ハタラクさんの毎日 雑誌の未来。
2018.04.13
雑誌の編集者を生業として気づけばうん十年。就いた当時はバブルが弾けた後とはいえ、
地に足がついていないような
ふわふわした時代感が漂っていました。
学校を卒業したばかりのわたしでも
景気の良さを感じるくらいでしたからね。
雑誌は広告収入がメインで成り立つ媒体です。
編集者になりたての頃、
編集長が広告部と集広の話をし、
それを聞くとはなしに聞いていても
特に営業をせずとも毎号、ものすごい金額の
広告収入があることに驚くばかりでした。
だから未来永劫、いや、少なくとも
わたしが生きている間、雑誌は安泰だと思っていました。
それがPC、インターネットの普及で
あれよあれよという間に出版界は大打撃を受け、
こと雑誌にいたっては資金源の広告が
インターネットに流れ、苦戦を強いられている状況に。
幸い現在携わっている雑誌は
出すほどに売り上げを伸ばしているのですが、
安心というものとは違うんですよね。
雑誌の未来はどうなのだろう?
形を変え、作り方を変え、資金源の在り方を変え、
と、いろいろな変化を伴いながら残ることを信じて
自分にできることをしていくしかないと
強く思うのでした。
人も時代も物事も現象も変わらないものはありません。
今までの当たり前が、今日からは異例になることを
感じる毎日。
悲観するのではなく、かといって楽観視するのではない。
冷静に、でも楽しい心持ちで、
今日も雑誌の編集をしております。
今ある仕事のほとんどが数十年後にはなくなっている。
そんな話を聞き、最初は「えー!?」と驚いたものの
落ち着いて考えると「だよね」。
変わらないものはないだすからね。
Relax & Enjoy♡