Vol.02暇と毒 働いていても、毒は生まれる
2015.04.21
みなさん、こんにちは。植松晃士です。
『暇と毒』の連載スタートにあたって、先日ごあいさつ申し上げましたが、いよいよ今回から本題に入ります。自分の中に「毒」が芽生えていないか、ドキドキしながら読んでいただけると幸いです。
さて。今回は知り合いのアクセサリー販売会社の話なんですけどね。
会社=働いている=忙しい。なんていう図式は成立しないんですねー。
会社で働いている人でも、暇を持つと毒を発生させるんですって話!
その会社にいる、とある女性。
「私はもっとコレができるのに、どうしてやらせてくれないの?」
「私のことを認めてくれない!」と不平不満がすごいんですって。
その子は面接で
「アクセサリーの仕事がしたい。そのためには何でもやります!」って言ってたのに、3ヶ月くらいしたら「実は経理の仕事がしたかったんです」だって。
え? あの3ヶ月前の熱意はどうだったの? と、思うでしょ。どうやら、やりたかった仕事をさせてもらえなかった、というのが理由みたい。会社なんだから、できることだけをやればいいってもんじゃない。与えられた仕事もこなしつつ、やりたいこともやればいいんじゃないかしら。
なのに、与えられた仕事は言いわけして逃げるってどうなの? そして、ブチブチと不満ばっかり言ってる。しかも、先輩にたてつく。友達じゃないのにタメ口。僕はそういうOLたちを、オフィスレディーではなく、「愚かレディー」と呼んでます、密かにね(笑)。
最近、ちょっと自分の苦手なことや、やりたくないことを強いられると、文句を言うか辞めるっていうOLは増えてるよねー。昭和のコトバでいうなら「腰かけか?」と聞きたい。
やりたいことをやるために、必要なこともあるの。
会社は学校でもなきゃ、ボランティアでもないんだから。あんたがやりたいことだけをやって、金銭いただいてうまく回るわけないでしょー!? 与えられた仕事をやらないから、暇ができるでしょ。で、暇だから「コレならできるのに」とか不平しか言わない。どういう教育を受けてきたの? 社会のルールを身につけず社会に出てしまったこと、それこそがすでに「毒」よ!
突然だけど、アリの生態って8:2の法則があるんですって。8割が働きアリで、2割が働かないアリ。で、働くアリだけ集めてみると、やっぱり8:2で働くアリと働かないアリが出てくるそうよ。
人間も同じよねー。会社のなかには、必ず2割ほどの働かないアリが出てくるのよ。で、そいつらが毒を撒き散らして去っていくの。潜在的になまけモノの意識が強いと毒されてゆくわよ。
その昔、マザーテレサが申しておりました。この世の最大の不幸は「他人に必要とされないこと」。貧しさや病よりも、人に必要とされないことが一番の不幸なの。ただ、その不幸を回避する方法はあるんです。誰もが持って生まれたものなのに、心がケチなのか使っていないのよ。何か、わかるかしら。それは「笑顔」! 笑顔を使いまくれば毒が払拭されるわ。不満を持っている人は笑顔を思い出して。でも、ただの笑顔だと不思議な女になっちゃうから(笑)、笑顔に見合った分だけ、相手の望むことに応えることも必要よ!
さぁ、次はどんな毒かしら。また次回お会いしましょう。