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Vol.07暇と毒

Vol.07暇と毒 「いいなぁー」と思う人

2015.07.07

こんにちは。植松晃士です。
今回のタイトルは“「いいなぁー」と思う人”です。ふふふ。
 
先日、とあるカフェで休憩しておりました。
すると、隣に座っていた男女の会話が、聞くともなしに聞こえてきたんです。どうやら会社の新人さんの様子。「ウザい」「面倒くさくて仕方がない」といった、ネガティブなワードがたくさん。
 
すべてを聞いていたわけじゃないけれど、どうやら上司からいいつけられた仕事をやりたくなくて、なんとか回避して会社に戻りたいということみたい。2人して頭をつきあわせて、回避策を練っていたようなんですね。上司に対する愚痴っぷりがものすごくて、ビックリしちゃいました。
 
 
最近発表されたところによると、景気が回復してきたこともあるのか、企業への就職率がちょっと持ち直したとか。若い頃は「大企業に入りたい」と思うものよね。その企業の名前が名刺に入る、安定している、サラリーがいい、社会的に認められるなどなど、自分が自信を持つための武器として、大企業に入りたいと思うんだよねー。
 
でもね、企業に入ると何かしらの対価が求められるもの。その自覚がない人が多いんじゃないかしら。
 
例えば、警察官に道を聞いたら無料で教えてくれるでしょ。でも、電話番号を調べるのに電話会社に電話したら、料金を取られるの。つまりそういうこと。公務員じゃないんだから、働くことでお金が発生するんです。
 
何もしないで愚痴ばかりで、誰かのことをうらやんでばかりいてもどうしようもないじゃない? 役に立たないからちゃんとお金ももらえないし、仕事も与えられないってことに気づかないのかしら。それが理解できないと、いつまで経っても「あの人いいなぁ」ってうらやむだけで、何も進歩しないのよ。なんでもいいから、誰かの役に立つことをしなくちゃ。
 
秀吉がその昔、胸元でぞうりを温めていたでしょ。それがきっかけで、ぐいぐい出世して天下を取ったの。一見なんでもないことでも、誰かのために働くことで道が開けるんです! 昭和の時代なら、デスク横の人の消しゴムのカスを掃除する、それだけでも役に立つの。スケールは違うけど(笑)。
仕事中に暇をつくって「いいなぁー」ばっかり言いながら愚痴っている人間は、社会の役に立っていないのよ。
 
フレッシャーズの2人は、会社でもまれてそのうち開眼するかもしれないけど、いい年をした大人でも、同じような感覚の人っているのよねー。
お仕事をせっかくお願いしているのに、イヤな顔する人ってたまにいるけど、どういう神経しているんでしょうね? 役に立とう!って思ってないのよねー。
 
一生懸命何かをやっている人って愚痴ってないもの。そんな暇がないの。
ちなみに、僕は他人を「いいなぁ」なんて思ったこと、ないわ。もちろん、長―いお休みをもらって、ずーっとパリに旅行している友達とか、自分の好きなようにワガママに生きている人を見ると一瞬「いいなぁ」って思うこともあるけど、自分の立場に置き換えてみたらいろいろ大変だから「やっぱりイヤだ」って思っちゃう。
 
役に立とうと思えば、暇はなくなるはず。
みなさんも、自分のために、社会のために、何かしら役に立つことを始めてみては?
 
では、またお会いしましょう!

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Writer Profile

植松晃士
植松晃士Koji Uematsu

アタッシェ・ドゥ・プレス(※)
ファッションプロデューサー
株式会社ヘルメット/株式会社アンソニーレッド 代表取締役
数々のファッションブランドのPRを手がけるほか、ファッションプロデューサーとしても活躍中。TVや雑誌などの多くのメディアで、女性のファッションに対する独自の視点と、その辛口トークが大好評。

※アタッシェ・ドゥ・プレス
ファッションブランド、ジュエリー、コスメ、ファッションビルなどのPRを手がけるほか、ブランドのPR、ブランドディレクション、企画アドバイス、イベント企画・運営などを行います

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