Vol.08暇と毒
花を愛でる
2015.07.21
みなさん、こんにちは。植松晃士です。暇はコワい(だって、不要なことをつらつらと考えてしまうから)という思いから、いろいろな習い事や趣味をやっております。その中のひとつに「お花」がありまして、ひょんなことから「お花」にまつわる連載を始めることになりました。
伝統やしきたりを重んじる華道とは違って、僕は365日いつも身近に感じられるお花との関係性を大切にしたいと思っているので、どちらかというとフラワーアレンジメントのご提案をしたいな、と考えてます。連載が始まったらお知らせするので、ぜひご覧くださいませー!
なぜ「お花」? と思われる読者の方もいらっしゃるかもですが、そもそも自宅のベランダでもプチガーデニングをやっているほど、お花は好きなんです。
約4半世紀前にさかのぼれば、お花屋さんに憧れていたことも。でも、決定的なのは数十年前。お仕事でパリに何度も足を運んでいた頃かしら。パリのお花屋さんって、とってもステキなの! 花材はもちろん、お店のレイアウトもオシャレだし、なにより照明がいい!
パリはどのお店でも照明が上手なの。大人の街だけあって、どんな年齢の肌もキレイに映える照明具合なのよー。
と、話は飛びましたけど、とにかくお花屋さんが粋で惹かれたの。でも、日本のお花屋さんって、その当時はまだ花の種類もそれほど豊富じゃなかったし(仏花とかお見舞いの花が大半だったのよー)、お店もオシャレじゃなかったでしょ。よけいに、パリのお花屋さんの素晴らしさが胸に刻まれたのね・・・・・・。それから、お仕事でも会場やお店にお花を飾ったりと、ビジュアル的な面で参加することも増えたこともあり、お花に対する想いが爆発したかのようにアレンジメントを習い始めたんです。
お花のある生活は、豊かなものになるでしょ。疲れたときにホッとしてお花に慰められたり、気持ちがパッと明るくなったり。お花屋さんで「今日はどのお花にしようかしら?」なんて考えながら色とりどりのお花を見るのは、まるでジュエリーを選ぶような感じよ。
お花をもらっても嬉しくない、って女性は感性が閉じてるわっ! 感性がないんじゃないのよ。最初にもらったお花がたまたま嫌いなものだったり、どうしていいかわからくて枯らしてしまったりと、いい思い出がないだけ。だって、お花を見て「美しい」と思わない女性っていないでしょ? いたとしたら、その人は「女」ではないわ。ちょっと譲って「女性らしく」ないわね。
もちろん強制することじゃないけど、はかない命を一生懸命咲き誇るお花を愛でることができないなんて、残念ーって思う。そんな女性ってお風呂にも入らないんじゃないかしら。ケアもしないのよ、きっと。で、飾るとしてもドライフラワーどまりで、自分もいつのまにかドライフラワーのようになっちゃう・・・・・・なんて、これまたコワい話よねー。気をつけましょ。
では、また次の機会に!