Vol.23暇と毒 生き残り術。
2016.02.16
みなさん、こんにちは。植松晃士です。前回は「暇」な人の定義をお伝えしました。今回はそういう人たちの生き残り術をアドバイスできれば、と思っております。と言うか、余計なおせっかいをさせていただきます。もしも、誰かに必要とされてないかも! と思ったら、この中からさまざまなヒントをつかんでいただけると幸いですぅ。
仕事をする上で、何が自分にできるのか、何を必要とされているのかに気づくことは重要だと思います。ただ、暇な人に限ってパソコンの前に座って、しかもそういう人が書くメールの内容はダメ出しされることが多い。でも、何度注意しても、直らないのも特徴。
花形の仕事、メインの仕事をしたいのはわかるけれど、それができないなら他の方法で自分を活かす道を見つけるほうがいいと思うんです。
例えば、ブティックで働く人。お客様とコミュニケーションをとりつつ、コーディネートしてあげて、そのお洋服を買っていただく。それがメインの人のお仕事だとしますよね。でも、自分にコミュニケーション能力がないとわかったり、上から指示されたのであれば(それはブティックにおいて一見致命的なことではありますが)その代わりに在庫管理を徹底するとか、ストックルームをいつも清潔に見やすくしておくとか、商品をすばやくキレイに並べるといった仕事を見つめてはいかがかしら? それだってブティックを支える大きな屋台骨。裏方かもしれないけれど、チームの一員として役立つことのほうが大事なはず。ひいては、それが自分という存在の重要なポイントになるの! 自分を必要としてくれる場所を探す、そういう努力をしなくちゃ社会では生き残れない。
目の前に峠があるとするでしょ。峠を越えれば、次のステキな場所が待っている。峠のてっぺんまでわりとスムーズに行けるのは、最初から得意な能力を活かせる人々。その努力ができない人は5合目あたりで息が切れる。あと少しで頂上なんだけど、努力が足りない。頂上まで行きたいから回り道しようかとも思うけど、その間に年取っちゃうし、後輩に追い抜かれるというリスクもある。そこで努力すればいいのに、何もしないでいるから5合目止まりになっちゃうんです。
気づけば、5合目とふもとをつなぐ仕事がある。じゃ、それをやろう! と思えば役割が生まれるのに、「暇」な人はそれを放棄しちゃうんだよねー。5合目まで来たという変なプライドが邪魔をする。もったいない話!
5合目とふもとをつなぐ仕事は確かにポジション的には低いかもしれないし賃金も安いかもしれないけれど、存在意義はある。自分を活かす道にはなると思うんです。
頂上に行った人は見渡す景色が違うから、人間としての厚みも違ってくるでしょ。とはいえ、それは他人が決めることじゃなくて自分が決めることだけど。ただ、5合目までしか行けないのに、さも頂上に立った人と同じような立ち位置でモノ言う人がいるけど、それはお門違いというもの。「暇」な人の共通項として、それもありがち。仕事において回り道はありません。努力して、自分の役割を見つけて、他人に必要とされる存在になる。その意識を忘れずに仕事を続けていれば、頂上から見る景色はとても素晴らしいはずです。
もうすぐ春。新社会人もたくさん生まれることでしょう。初々しい気持ちも忘れず、自分の存在意義を見つけ出してくださいね。
では、また次回お会いしましょう!