Vol.24暇と毒 はき違えた優しさ。
2016.03.08
みなさん、こんにちは。植松晃士です。2016年が始まったと思ったら、あっという間に3月。1月は行く、2月は逃げる、3月は去る、と申しますが本当に驚くほど時間が経つのは早いですねぇ。
さて。今回は、僕の暇な時間に久々に見つけてしまったシリーズをお送りしたいと思います。
先日、車で片道1時間半かけてお仕事に行ったときのことです。僕、乗り物では眠れないんです。さすがにロングフライトでは眠ることもありますが、車はもちろん新幹線、短い距離の飛行機なら眠らずに過ごしています。で、何もしないで過ごすそういう時間は至福!日常生活でボーっと何もしないでいる、ってことがないから幸せを感じるの。
そんなに長い時間眠らずに、何をしているかって?
車だったら、僕は助手席か後ろの席にいるから窓の外を眺めてつらつらと思考したり、「この町はこういう感じなのねー」と見ていたり。
エリアによって町の雰囲気ってぜんぜん変わるでしょ。空気感というか。そこに住んでいる人はその町の空気に染まるのよ。その町が住んでいる人によって染まるのかもしれないけど・・・・・・。
例えば、都会にいる女性には、主婦だの母だの社会との接点を持つだの役割がいろいろある。でも、ダウンタウンだと社会の接点から切り離されている女性が多くて、そういう人たちってお家では女王様みたいに振舞っているんだろうなーとか。とにかく、いろいろなものを観察しているんです。
そんな観察の折、男の子が女の子のバッグを持ってあげている姿を発見! えええー? まだいたの? これって、日本の不思議風景のひとつだよねぇ。皆さんはそう思わないかしら?
ちぃちゃなバッグを男の子が、それがさも「優しさ」とでもいうように抱え持って歩く姿。ありえなーい! 原宿とかなら、デートで地方から来て大きな荷物もたくさんあるから持ってあげる姿も多いのかもしれないけど、とある地方でバッグひとつを男の子が持っているってどういうシチュエーション!? これって男の問題だよね。それを「優しさ」と勘違いしている女の子も問題かもしれないけど。まさか女の子から「持って」というワケじゃないと思うんです。
なぜなら、女の子、ましてやデートに行く女の子のファッションとして、バッグはコーディネートを成す大切な要素のひとつ。バッグありきで完成するコーディネートなのに、バッグがなくなったら意味がないもの。だから、きっと男の子のほうが「持って上げるよ」ってことを提案するんだと思うんだけど、ただちにやめていただきたい! それ、優しさアピールになってないから。彼女のせっかくのコーディネートを台無しにしているし・・・・・・。
それにさー、社会的に成功している魅力的な男って、だいたいが手ぶら。両手を後ろ手にしてゆったりと町を闊歩しているものなの。ちんまりした女の子のバッグなんて持ってない!
もちろん、旅行かばんとか大きな荷物なら別だけど。それなのに、女の子のほうが手ぶらだなんて。女性としてもみっともない。バッグを彼に預けちゃったらお化粧直しとかハンカチ出したい時とかどうするの? 出してもらうの? とか、もんもんと助手席にて考えてしまいました。
ちょっと前まで、都会でもたくさん見た光景だけど、まだまだ生息していたとは。いくら男の子が優しくなっているとはいえ、はき違えた優しさはムダ。かっこ悪い。と久々に思いました。
暇だと、ロクなもの見つけないわねぇ(苦笑)。
では、また次回お会いしましょう!