Vol.25暇と毒
才能と努力と
具体的な夢と。
2016.03.29
みなさん、こんにちは。植松晃士です。1年の1/3が過ぎてしまい、暦の上ではすっかり春ではありますが、まだ肌寒い日が続いたりして花見の話しなんてされても今ひとつ盛り上がれない。
サクラが散った頃に本当の春を感じるのかもしれませんね。
春って、やっぱり木の芽時よね。最近の僕としては、まずまずの経緯をたどっております。
要らないものは減り、必要なものは留まり、新しい風が頬を撫でる、といった感じ。
仕事も人も循環したというか、美容業界で言うところのターンオーバーというのかしら?
新陳代謝がスムーズに進んだ結果を手にしているところです。でも、木の芽時なのよねぇ。
ギラギラすることなく、日々淡々と過ごしている感じなの。
例えば、お仕事で着るお洋服とか新しいジュエリーとか「めちゃくちゃ欲しい!」って思わないのよね。
それでも買うけど(笑)。必要だから買うっていう気持ちかな。
「やったー! 嬉しい!」っていう感情はないのよ。
先日もダイヤのブレスレットを購入しましたが、それは自分に輝きを加えるものは必要だから!
高くても欲しいからがんばって買う! という感情は、今はなくなっちゃったのかも。
よく言えば悟りの域なのかもしれないけど、ズバリ言えばおじいさん? いや、おばあさん?(笑)かもしれないー。
世の中には、自分の実力以上に欲しがって苛立っている人がいて、
勝手に自分の首を絞めている姿を見たりすると、僕の心が穏やかなのはいいことかなーと
思ってはいるんだけれど。
何年か前は、今にも落ちそう! っていう枯れた枝葉を自分から取りに行っていたのが、
今では自然に落ちるのを待っているわって感じ。まるで修行僧?(笑) 悟りの境地かしら。
ただ「欲張らない、無欲でいる」ってラクよ。とはいっても、勝手に自分がそうだと思っているだけで、
まわりの方々は僕をどう思われているかわかりませんけど(苦笑)。
自分で会社を始めて20年。長く続けていると、いろいろな人間を見ます。
例えば、入社してきて「社長になるのが夢」って話していた女の子。
経営者になって、権力者になって、お金持ちになって、と思っての発言だったんだろうけど、
そのためにどうしたらいいのか? という具体性はなかったんだよねー。
どうしたら利益を生み出せるか考えないと意味ないでしょ。
で、結局彼女は辞めて、モーターショーのモデルさんのお仕事をやったり、
スタイリストアシスタントのようなことをしているらしい。もう30代も半ば過ぎていると思うんだけど・・・・・・。
今から? って感じもするけれど、それは彼女が選んだ道だから仕方ないよねぇ。
社会で成功している人って、並々ならぬ才能とそれに負けない努力をしているはず。
そして、成功したと認められるのはそういう中でも100分の1くらいじゃないかしら。
自分もそうなりたい、そうなれる、と思ってがんばることはいいことかもしれないけど、
本当にそれはいいことなんだろうか? とも考えるんです。
欲張りすぎない、という選択もいいことだと思うから。
才能と努力がないところに風呂敷を広げすぎても仕方ないでしょ。
社長になりたかった彼女もそうだけど、人間やっぱり才能と努力と具体的な夢の目指し方
というのが必要なんじゃないだろうか、と。
木の芽時にはいろいろと考えちゃうけど、みなさんもここらで一度、
ポジティブに人生を見つめてみるのもいいかもしれません。
では、また次回お会いしましょう!