Vol.28暇と毒
前編:
ゆとり世代へのエール。
2016.05.10
みなさん、こんにちは。植松晃士です。新しい生活が始まってから、ようやく落ち着いてきた頃ではないでしょうか。
今回は、2回にわたって「ゆとり世代へのエール」と題してお送りします。
話題のドラマ『ゆとりですがなにか』がスタートしましたね。
野心がない、競争意識がない、協調性がないという
くくりにされてしまう1987年生まれの彼ら。
僕個人としてのイメージは、お休みが多い、叱られると親が出てくる、みんなが舞台で主役をやる、
といった感じなんですけど、本当のところはどうなんでしょう?
聞くところによると、社会人になってルール指導するにあたり、
ちょっと違うと思うと何も言わずにバックレたり、
上司にLINEで「辞めます」と伝えたり。
LINEで済んじゃうの? って感じもしますが(苦笑)。
もちろんLINEはライトに用件を伝えられるし、ある意味重宝なツールで
僕もお仕事上で使うこともありますけど、TPOはあるんじゃないかなぁ?
ドラマのテーマのひとつに「本当に彼らゆとり世代は、ゆとりなんだろうか?」
というのがあるんですが、僕もそう思っているんです。
というか、ゆとり世代の人は何も悪くないと思うし。
僕らも若い頃は「新人類」なんて呼ばれたもの。
それは、大人が勝手に決めたルールやネーミングにのせられただけ。
特にゆとり世代は、2002年の教育改正によって、本当に大人の都合で育てられたでしょ。
何も自分から望んでそうなったわけじゃないし。
実は、僕のオフィスにもゆとり世代という人種が入ってきました。
とっても明るいし、自分たちで率先して判断して進めていくアグレッシブな感じ。
とはいえ、新人だから率先してやられても困るんですけど(笑)。
できないことまで「できる!」と思っているところがあるのが、ちょいやっかいかしらぁ?
だから、間違っていることはひとつずつ注意していくんだけど、
ふといろいろな事件に遭遇したとき、これがアラフィフともなると
ゆとり世代よりゆとりモードだったりするから、さらにやっかいなんですよねぇ……。
20代のゆとり世代と50代のゆとりモードの人を比べると、
まだ将来のあるゆとり世代のほうが扱いやすいと思うんです。
てか、アラフィフのゆとりってお気の毒、としか言いようがないんだもの。
まさに「ゆとりですがなにか」って態度に出るぅ。って、ゆとり世代じゃないんだけどね(苦笑)。
僕がお世話になっている業界は、いろいろな人種が混沌としている世界じゃないですか。
僕にも実はよくわからない一定のルールというものがあって、それにのっとって進んでいるんです。
それはゆとり世代だからといって許されるルールじゃないのは明らか。
そこに、アラフィフの、いい大人が「ゆとり」モードで出てくるから
僕なんかは「ええええ?」と思っちゃうワケ。
具体的な例をあげないとわかりづらいですよね。
一般的に言われる若いゆとり世代のことは、読者のみなさんはなんとなくおわかりですよね?
アラフィフのゆとりモードは、似て非なるものなんです。
一言で言うなら「気を遣えない」。
相手の思っていること、考えていること、欲していることをキャッチできないというか、
コミュニケーションが取れないのが致命的。
これはアラフィフに限ったことじゃないかもしれないけど、
「ゆとり世代」とひとくくりにされるような人々に限ったことでもないの。
ゆとり世代にだけ罪があるわけじゃないって話なのよー。
ということで、次回は具体的な事件をお話させていただきます。
では、またお会いしましょう!