Vol.36暇と毒 命名「へルパ」。
2016.09.06
みなさん、こんにちは。植松晃士です。猛暑も過ぎ、朝と夜はなんとなく心地よい風が吹いたりしてますね。
台風もやってきたり、だんだん晩夏の気配が漂ってまいりました。
今回は、僕が考えた「ヘルパ」というネーミングについてです(笑)。
「???」と思った読者の方々、ご安心ください。
もちろん一般的に使われるものではありませんー。
そもそも社会に出て仕事をするうえで、何かの役に立つ、誰かの役に立つ、
それができてこそ初めて社会の一員となれます。まわりにも認知されます。
ただ、新入社員の場合は仕事内容もまだ把握できていないし、
社風にも先輩や同期にもなじめないでしょう。異業種から転職した人の場合も同じ。
新しい職場の環境がつかめなくてオロオロすることが多いと思います。
そんな半人前(一人前でもないのよぉ)の状態は誰かの助けが必要だったり、
補助されることが多いですよね。けれど、そんな中で自らも仕事に対してヘルプしなければならない立場。
とはいいながら、そのヘルプがままならない人間がいるんです。
それを僕は「ヘルパ」と呼ぶことにしたんです。音引き(?)がないの。ひとつ足りないのよ。
誰かを手助けする一流の「ヘルパー」になるためには、面倒なことも不得意なこともこなさなくちゃならない。
そうしないと成功しないのに、それを放棄する、あるいはそのままの状態でいるのが「ヘルパ」。
とある職場で聞いた話ですが、新入社員が「先輩が厳しいんです!」と上司に直訴したらしいの。
世の中ではこの行為を“チクリ”と呼びますが(苦笑)、
上司がとりあえず「どうして?」と聞きました。
すると「私が間違えるからです」。と、言い放ちました。
上司はもう「はい?」と聞き返すことしかできませんね。
それでも意を決して「間違えなければいいんじゃない?」とアドバイスしました。
すると「それはそうなんですけどぉー」。こうなると、どうしていいかわかりません。
間違いをしたことはわかっている。でもそれを注意されるのは納得できない、という構図でしょうか。
注意される⇒厳しい⇒辞めたい。そういう構図になるのでしょうか。
だから、この世代の方々はあっさり辞めてしまうのでしょうか。
こうなると、僕が作ったネーミングでいうと「ヘルパ」どころか「ヘルハ」か「ヘル」ですね(苦笑)。
ハにマルもつかなきゃパさえもつかない。まさかの「へ」でしょうか。
先日、銀座の通りを歩いていたら、後ろで上司らしき男性と20代の若い女性の会話が耳に入ってきました。
「ほんとに私の仕事ができないんです!」と訴えてます。「もう少し様子を見たら?」と上司。
「私の仕事が進まないのは、アルバイトに手取り足取り指導しているからなんです!
なんとかしてもらえないですか」。
まだキャリアもそれほどないと思われるんですが、根拠のない自信に満ち溢れているこの世代。
自分の主義主張ははっきりするんですよね。
けれど、間違った方向だと訂正されると途端にキレる。辞める。
まだ社会全体が見えていないんだから、いろいろと教えられることもあると思うんです。
だから、間違えたら注意されるのは当たり前。こんな行為は、同じ会社の中だから許されるんじゃないかしら。
これがクライアントだったら、あるいはお客さんだったら指摘されるどころか、
黙ってスルーして二度と仕事はこないよね。その場だけのお付き合い、となって続かない。
それは会社にとっても自分にとっても不利益になるのに、そこがわかってないのよね?、ヘルパたちって。
先日、とある有名コーヒーショップに入ったんです。サイズがいろいろあるし、
アイスコーヒーやアイスティーといった飲み物の名前もオシャレにいろいろあったの。
で、「一番小さいサイズで」ってオーダーしたら、
「“×××”と“×××”はどちらになさいますか?って聞かれたのよ。
こっちは初めて入ったお店で初めてオーダーするから「知らないわよー!」って心の中で叫んだのね。
「知っている前提で攻めてこないで!」って。
それでもしつこく「×××」と「×××」はどちらになさいますか?……。
お客が呆然としていたら、あるいは悩んでいる風だったら、
例えば「×××」はこういうものですが、とかって説明しない?
サービス業としてそれはいかがなもの? マニュアルどおりに進めるの?
それとも「知らないなら来るな」ってこと?……… 二度と行かないわよ。
一流ヘルパーって、相手の手をわずらわせない、気遣いができることがベース
。つまり、かゆいところを見つけてかゆみ止めスプレーをかけてあげるものよ。
自分がまだまだ「ヘルパ」だって認識して、毎日ヘルパーの助けを借りて一流になってね。
では、またお会いしましょう!!