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Vol.43暇と毒

Vol.43暇と毒 愚かな女、続編。

2016.12.20

みなさん、こんにちは。植松晃士です。
前回は『愚かな女』とのエピソードをお送りしましたが、
今回はその続編なんだけど、いいかしら?(笑)。
 
自分を基準にして他人を測り、優劣を判断することは多々あるじゃないですか。
でも、その時に間違った判断をしている人がいたら? 
例えば、あなたの部下に「馬」を見て「鹿」という人がいたとしたら、どう? 
 
わかりやすく言えば、1度ミスをしでかしたとします。
その時に注意したけれど、またミスを2度も3度も繰り返すとしたら、どう対処する? 
僕が生きてきた経験で言えば、つける薬はないんだよねー。
 
 
何度もミスをしても注意する、ということは「変わってほしい」と願っているから。
ビジネス的にはステップアップしてほしいからなんだけど、
その人にとっては「変わりたい」とも思ってないし「ステップアップしたい」とも思ってないんだろうなぁ。
あるいは、その人にとっての「変化」や「ステップアップ」は、
僕とは違うところにあるんじゃないかなと思う。
 
それから、年齢を重ねることが偉いとは思わないんだよね。
ある意味、それだけ人生経験があるから判断力は高いかもしれないけれど、
体力とか行動力は若い人のほうがはるかに優れていることが多いから。

だから、判断力を必要としない場合は、年齢が上のほうがハンデだったりする。
それなのに年齢が上というだけで、自分では何もしないで人を使ったり、
上から目線で用事を言いつけたりしちゃう人がいる。
 
注意しても変わらない人や年齢だけ重ねて偉そうにしている人が近くにいたら、
自分はどうしたらいいか? 自分には何ができるだろうか? 
そう考えた時に僕が出した答えは「ご縁を持たないこと」。
 
ただ、会社にいたらどうしてもご縁はできちゃいます。
これが上司の立場ならその人に辞めていただくこともできるけれど、
同僚とかだとそうもいかないよねー。
ご縁がなくなればストレスからも解放されるけど、
そうなるためには自分が辞退するか、人事異動を待つか。2チョイスだよねー。
 
段取りできない人もそうだけど、1から10まで教えないといけないってどうなんだろう。
新人ならまだしも、何年か働いている立場だとまずいでしょ。
ただ、そういう人にかぎって、自分のことを優秀だと思ってたりする。
あるいは、謙遜しないというか、プライドのようなものを持っていたりして、やっかいなんだよねー。
 
ミスを注意するとか、その人のことを考えてあげるだけヤボかもしれない。
その人に対して「ほかに行ったらこの程度じゃすまないよ!」って思うけど、
その人にとってはおせっかいでしかないの。
良かれと思って言ったりやったりすることがムダ。
となると、やっぱり「関わらない」という選択がいいんだと思うんです。
 
なんて思うのは、まだまだ未熟? 受け入れるだけの許容範囲がないってことなのかしら。
こんな調子じゃお釈迦様にはなれないよねぇ(笑)。
この時代、仏門を歩まずとも、人生は修行なんだよね。
あああ、死ぬまで修行なのかしらー?
 
では、またお会いしましょう!!

Writer Profile

植松晃士
植松晃士Koji Uematsu

アタッシェ・ドゥ・プレス(※)
ファッションプロデューサー
株式会社ヘルメット/株式会社アンソニーレッド 代表取締役
数々のファッションブランドのPRを手がけるほか、ファッションプロデューサーとしても活躍中。TVや雑誌などの多くのメディアで、女性のファッションに対する独自の視点と、その辛口トークが大好評。

※アタッシェ・ドゥ・プレス
ファッションブランド、ジュエリー、コスメ、ファッションビルなどのPRを手がけるほか、ブランドのPR、ブランドディレクション、企画アドバイス、イベント企画・運営などを行います

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