楽しみ、楽しませ、ほんのちょっと楽になる

Vol.52暇と毒

Vol.52暇と毒  Waitingマチコ

2017.05.16

みなさん、こんにちは。植松晃士です。
 
すでに初夏の日差しですね。
とはいえ、5月はメンタル的にダメージを受けることも増える時季。
4月に入社して、社会人としての働きを期待されつつ、1ヶ月くらいすると「あれ?」と会社と自分との齟齬に気づき始める頃だからでしょうね。
 
ということで、今回は「Waitingマチコ」のお話です。
 
 
何度かこちらでお話させていただいているかと思うのですが、そもそも自分がやりたいお仕事に100パーセントつける人は、ほんの数パーセントしかいないそうです。
なにもかもが思い通りで、充実している人なんて、そうそういないもんです。
 
例えば、僕のまわりには雑誌の編集の方がたくさんいらっしゃいますが、「本当は書籍がやりたかった」「マンガ担当になりたかった」など、本来自分がやりたい部署ではない、という人もたくさん。
でも、そういうものなんです。
新社会人となって、会社のあらゆることになじんでいきながら、ある程度のことは受け入れて前を向いてこなしていく。
これが普通の会社人だと思います。
 
とはいえ、そういう中で「これをやってみたい!」「トライしてみたい!」と思うことがあるはず。
というか、自分から楽しみを見つけないとやっていけないじゃない? 
それを、ただ単に言われたことをやるだけのマチコ(待ち子)スタイルだったら、その先に一体何が待っているというのでしょう?
 
自分から何かを見つけて、積極的に動く。
この気持ちさえあれば、メンタル的なダメージも受けにくいと思うんです。
どんな仕事でも、自分らしい「楽しみ」を見つけてみるといいの! 
どこかにおもしろさを見出せば、いきいきとした毎日が送れるのよー。
 
やりたいと自分から望んだことなら、たとえ上司の心無いコトバも気にならないはず。
それをクリアしてこそ充実感もあると思うんです。
また、ほかの仕事への向き合い方もおのずと変わってくるんじゃない? 
 
お茶くみやコピー取りだとしても、そこでおもしろみを見つけたら勝ち。
「あなたが入れてくれるお茶は美味しい」とか「コピーが丁寧で早い」といったコトバがもらえれば嬉しいし、ますます励むでしょう? 
しかも、ささいなことでも、他人は見ていて気づいてくれるもんなんです。
会社は信頼関係で成り立っているところ。
「この人に任せれば安心」という価値は大きい。
まわりの人からの「安心、信頼」スタンプがたまっていけば、次のステップの大きな仕事や自分がやりたいと思っていることがまわってくるかもしれないの! 
それを、ただ待っているだけ、言われたことをやるだけのマチコだと、先が見えない。
ずーっとその場所に佇んでいるだけだもの。
 
 
最近は、入社してすぐ辞めちゃう若い子が多いと聞くけど、それは自分が評価される! と期待しているから。
ちやほやされたい気持ちが強いんだよね。
仕事はやって当たり前だから、必要以上に誉められはしない。
 
例えば、学生で月謝を払ってるなら、言われたことを何かすれば誉めてもらえるでしょう。ちやほやもされるでしょう。
でも、今度は逆にお給料をもらう立場だから、自分から何もしなかったら誉めてもくれないし、ちやほやもしてくれない。
それを求めるなら、実績をあげるしかないよね。
 
世の中は甘くない。
評価されたい、ちやほやされたいなら、仕事をこなす。
脱・Waitingマチコ。
言われたことだけじゃなく、自分なりの楽しみをみつけながら働く。
5月はそういう気持ちで乗り越えて!
 
では、また次回お会いしましょう!
 

Writer Profile

植松晃士
植松晃士Koji Uematsu

アタッシェ・ドゥ・プレス(※)
ファッションプロデューサー
株式会社ヘルメット/株式会社アンソニーレッド 代表取締役
数々のファッションブランドのPRを手がけるほか、ファッションプロデューサーとしても活躍中。TVや雑誌などの多くのメディアで、女性のファッションに対する独自の視点と、その辛口トークが大好評。

※アタッシェ・ドゥ・プレス
ファッションブランド、ジュエリー、コスメ、ファッションビルなどのPRを手がけるほか、ブランドのPR、ブランドディレクション、企画アドバイス、イベント企画・運営などを行います

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