Vol.59暇と毒 人生の投資。
2017.08.29
みなさん、こんにちは。植松晃士です。熱帯雨林のような気候ですが、この暑さはいつまで続くのでしょうね?
さて、最近よく言われることですが、若い子たちの夢は何?
昭和の時代を生きてきた僕としては、仕事をしていただいたお金を貯金するだけでいいの?
と思っちゃいます。死んでから使うつもりなのかしら?
あるいは、戦後ずっとアメリカナイズされている日本において、若い子たちは「投資」を始めるんじゃないかしら? とも思うんだよねぇ。
今まわりを見ると、みごとに欧米化しているよね。
特にアメリカ化。
ヨガブームしかり、サプリメントブームしかり、オーガニックブームしかり。
ビューティ系だって美容クリニックがこんなに普通になっているし。
僕が若い頃は、通販なんて日本では流行らないって言われてた。
「こんな狭い国で通販なんてあり得ない。お洋服は近くのショップに行って試着して買うものだ」って言われてたんだけど、今や日本も通販社会になりました。
それに、25年くらい前、バイヤーとしてヨーロッパに行くことが多かったんだけど、南仏でよく目にしたアメリカ人のファッションというのが、シャツに短パンにスニーカーと野球帽。
どこでもカジュアルなスタイルだったんだけど、今の日本もそういうファッションが定番になっているでしょ。ザ・アメリカって感じ。
だからね、お金を持っている若い子たちは「投資」をやると思うんですー。
大人になってから携帯やスマホといったものを手にした大人たちと違って、今の若い子たちは生まれた時から端末を持っているし使いこなしている。
仮想通貨というものにも動じないと思う。
僕らからしたら「何、それ? ヤバイ、ヤバイ」って思っちゃう。
投資なんてすっごく勇気が要るー。
でも、そういう流れは止められないんだろうな、とも思うんです。
ただ、若い頃にお金を使っていろいろな経験をしておかないと、大人になった時に困ることも多いんじゃないかなぁ。
例えば、国内でも海外でも一流と呼ばれるもの、古来から存在するものの価値とか、大人として知っておきたいことを経験していないと話についていけないでしょ。
すべて仮想だけじゃ、本当に知っていることにならないし。
憧れのブランドや高級ホテルなどの値段とか雰囲気とか、本当に質のいいお洋服の着心地だとかお料理の味だとか。
本物と偽物を見極めることができるのは、経験した人だけだと思う。
そして、それはタダではできない。
大人になってからやってもいいかもしれないけれど、そういう経験は積み重ねも必要。
20代から30代の頃から少しずつ経験することで、大人になって「憧れ」の立場に立つことができると思うんです。
死ぬまで憧れで終わりたくないじゃない?
投資して増えた分でそういう経験をするのはアリだと思うけど、投資だけして人生終わるのはどうなんだろう?
もちろん、転ばぬ先の杖として貯蓄はいいこと。
でも、その杖が電柱くらい太くても仕方ないよねー。
片手で持って振り回せるくらいの杖じゃないと(苦笑)。
だから、アメリカ化の投資もいいけど、大人として知っておくべきキーワードのための人生の投資もしてほしいと思います。
では、また次回お会いしましょう!