楽しみ、楽しませ、ほんのちょっと楽になる

Vol.74暇と毒

Vol.74暇と毒 神のみぞ知る。

2018.04.17

みなさん、こんにちは。植松晃士です。
春。新学年、新学期、新社会人、新生活など、
新たな出発点に立った方々もいるでしょうし、
同じ環境ではあるけれど心新たに
スタートを切る方々もいることでしょう。
『暇と毒』を愛読してくださっている方々も、
きっといろいろな思いでいるのではないでしょうか。

さて。そんな春は夢も膨らみますよね。
この先の未来について。
ちなみに、僕のすごく先の将来の夢は
「心穏やかに過ごしている」こと(笑) 永眠するまでね。
ふふふ。それだけ。

自分の理想というか、遠いところはイメージしてもいいけど、
そこまでの道のりを細かく設定しないことは
意外と大事だと思うんです。

だって、何が起こるかわからないし、細かく設定すると
がんじがらめになっちゃうじゃないですか。

僕は「心穏やかに過ごす」ために、
日々のお仕事をありがたくこなしていく。
その内容は良いだの悪いだの、若干は思いつつも
強烈には感じないようにして(苦笑)、とにかくいただいた仕事を
きっちりやっていくことを信条にしています。

とあるオフィスのお話ですが、嫌われている上司がいたんですって。
部下たちはみんながみんな、早くその上司が異動してくれないかと
願い続けていたらしいのね。
出張に行けば、当たると噂の占い師のところに行って
その上司の未来を占ってもらったりとか。
ちょっと異常?と思えるほどでしょ? 
そして占いどおりかわからないけど、
その上司が異動することが決まったんですって。
そうなったらもう、部下たちはみんな大喜び。
上司が異動して3ヶ月後、ある人なんか、幸せすぎて
3キロも太っちゃったんですって! 

でも、そんな話を聞くと
「社会人としてどうなの?」と思わない? 
ストレスがなくなって太ったという話は、
ある意味悪くないことだとは思うけど、
仕事に少しのストレスは常にセットじゃない? 
少々緊張感がないと仕事もはかどらないと思うんです。
理不尽な緊張感はいけないけれど、ある程度緊張感は必要。
それに、経営者から見たら、きっちり働いた上司は
ちゃんと役割を果たしていたんじゃないか、
とも考えられるんですよね。

ストレスの対価はお給料に含まれているのかも。
たくさんお金をいただいている人は、
それだけ忙しいしストレスもあると思う。

「お給料が少ない!」と嘆いているなら、
それは身の丈の対価かもしれない、と考えてみるのもいいかも。
反省点や突破口が見つかるはず。

まるきりストレスがなくて、お給料もよくて、
やりたいことが何でもできる、
なんて社会はどこにもないと思うんですよねー。
そこを履き違えるととんでもないことになります。

先の何かを模索するより「今」を大切にしたほうが、
何倍もいいと思うし得策だと思う。
そのうち、近い将来はAIとやらに仕事を
奪われちゃうかもしれないんだし。
「あの上司嫌い」とかお気楽なことを
言ってる場合じゃないんだから。

今日、明日、あさってのことを積み重ねて、
それが1年になり2年になり……
やがて結果が出るんだと思うんです。
その時「心穏やかに」過ごせていたら成功ですね。

先のことは神のみぞ知る?
欲張らないで「今」を楽しみながらがんばりましょ!
では、また次回お会いしましょう!!

Writer Profile

植松晃士
植松晃士Koji Uematsu

アタッシェ・ドゥ・プレス(※)
ファッションプロデューサー
株式会社ヘルメット/株式会社アンソニーレッド 代表取締役
数々のファッションブランドのPRを手がけるほか、ファッションプロデューサーとしても活躍中。TVや雑誌などの多くのメディアで、女性のファッションに対する独自の視点と、その辛口トークが大好評。

※アタッシェ・ドゥ・プレス
ファッションブランド、ジュエリー、コスメ、ファッションビルなどのPRを手がけるほか、ブランドのPR、ブランドディレクション、企画アドバイス、イベント企画・運営などを行います

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