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Vol.78暇と毒

Vol.78暇と毒 私を見て症候群。

2018.06.19

みなさん、こんにちは。植松晃士です。
梅雨入りしましたね。ふと考えたら、
2018年もすでに半分が過ぎようとしているってことに、
お気づきでしょうか?

半年前。
この1年はこういう年にしよう、どんな年になるのかしら?
なんて思い、期待に胸膨らませていたのでは? 

あっという間だった人もいれば、まだ半年?
という方もいるかもしれませんが、中間報告というか、
半年を振り返ってみることもいいと思います。

反省なんかしなくていいんです。もう大人だから。
自分に甘く、まわりに厳しい現代人においてはそれでいいんです。
ただ、立ち止まって考えることが大切。

ちなみに、僕は今年の目標は宣言していません。
「穏やかに過ごしたい」というだけ。
夢という名の妄想は打ち立てなかったので平和。
安泰に半年過ぎていますー(笑)。

「穏やかに過ごす」って小さいことのようで大きいことよ。
まわりの皆さん、そして、地球への感謝しかないわー。

年末年始はいろいろ考えるでしょうけど、そのときも
「穏やかに暮らしたい」という願いだけ。

そもそも、僕はひとつの案件で何時間も何日も
抱えるストレスがないの。1つ事件が勃発したとしたら、
すぐ解決法を僕なりに探すから。
解決策はすぐに見つかるもの。

そして、見つかったらそこに突き進むだけだから
思い悩まないんです。もともとが楽天的なんだよねー(笑)。
しかも他人と比べないから人生がわりとラク。

そこで思うんだけど、昨今のSNS時代、
キラキラワールドが繰り広げられているじゃないですか。
その刺激を受けすぎてしまうと自分の道標べがブレるような気がする。

そもそも、自己顕示欲って、わかりやすいノリでいえば
「私を見て症候群」でしょ。
どなたかのキラキラライフをSNSによってキャッチして、
私も、私も!となって盛り目になっていく人生ってどうなんだろう。
ただの憧れですめばいいものを、
いろいろな感情が芽生えると心の病が広がると思うんです。

最初は、ステキ!という気持ちから、羨ましい!となって、
なんであの人だけ?と舌打ちするような感情になることも?
ブランドもの、旅行、予約が取れないレストラン、
パーリーピーポーなどなどをチェックしてどういう気持ちになるか? 
発信する側は自由なんだけど、それを受け取る側が
気をつけていないと大変なことになると思うんです。
僕みたいに、他人と比べない、という大前提があればいいけどね。

SNSによる「私を見て症候群」を素直にいいね、幸せね、
と受け取るだけならいいけど、
そこに感化されて症候群に陥ると危険じゃない? 

アプリの中の本人がすべてじゃないの。
すべてっていうか、一部ですらないかもしれない。
近い将来の自分の幸せは、そんな人さまのSNSライフだけから
切りとっちゃいけない気がする。
なぜなら、その人とは違う人生を生きているんだから!

インスタ映えというコトバがあるくらい、
インスタは哀しいことは避けてハッピーなことしか載せないでしょ。
「私を見て症候群」は見て欲しいから載せるんだもの。
だから見てあげるだけでいいと思う。
そこから自分の人生を派生させる、
それを道標にするのはちょっと考えたほうがいい。

この半年、「私を見て症候群」を追いかけてばかりいた人は、
SNSとの向き合い方を考えてもいいんじゃないかしら。
と思う半年目でした。

では、また次回お会いしましょ!!

Writer Profile

植松晃士
植松晃士Koji Uematsu

アタッシェ・ドゥ・プレス(※)
ファッションプロデューサー
株式会社ヘルメット/株式会社アンソニーレッド 代表取締役
数々のファッションブランドのPRを手がけるほか、ファッションプロデューサーとしても活躍中。TVや雑誌などの多くのメディアで、女性のファッションに対する独自の視点と、その辛口トークが大好評。

※アタッシェ・ドゥ・プレス
ファッションブランド、ジュエリー、コスメ、ファッションビルなどのPRを手がけるほか、ブランドのPR、ブランドディレクション、企画アドバイス、イベント企画・運営などを行います

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