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Vol.82暇と毒

Vol.82暇と毒 軍師にならなくちゃ。

2018.08.28

みなさん、こんにちは。植松晃士です。
今年の酷暑、いかがお過ごしですか? 
1日も早く秋が来ることを祈りたい気持ちですよね……。

さて。今回はフリーの編集さんからの質問にお答えしようと思います。
その質問とは「現代社会を生き抜くコツとは?」です。
一言でお答えしようとしたら、この世を戦国時代に例えたら、
軍師にならなくちゃ生き抜けない、ということです。

四半世紀近くお仕事をしてきてはいますが、
自分が現代社会で行き抜くことに長けているとは思っていません。
でもね、たくさんのお仕事やプライベートを通じて、
どうすれば生き抜くことができるのか、
会社の中で上り詰めていく方々を見てきたので、
ヒントは知っていると思っています。

知り合った方々の中で、その能力が高いなと思える人には
共通項があるんですよね。
それは、社会から必要とされている、ということ。
そして、必要とされるには
「聞いたことすべてに、すみやかに答えられる」ということが大切。
しかも、的確・明確・スピーディに。

例えば、お仕事を共にしている相手に対して、
「これはどういうことですか」と聞いた際に、
「確認して連絡します」というお返事をするようじゃダメなの。
「誰に確認するの? あなたが担当者じゃないの?」と思っちゃう。
誰かに確認してお返事もらったとして、
その中にまだ質問したいことが出てきても
「確認します」というお返事じゃ、子どものおつかいと一緒。
仕事の流れがその度に止まっちゃう。

その点、社会に必要とされている、
つまりは現代社会をうまく生き抜けている人は、その処理がスピーディ。
いちいち「確認します」じゃなく、
すでにその質問に対する準備ができているんです。
疑問を挟む余地がないほど、きちんと構築されている。
あるいは、質問が出てもちゃんと応えられるように把握できているんですよね。
だって、窓口の受付のお姉さんじゃなく、
同じお仕事をしている相手同士なんですから!!

だから、仕事ができない人というのは、
先が読めない人だとも思ってます。
生き抜くためには、先を読む力が必要。
責任能力というのは先を読めて、
スピーディにさまざまなことを処理できる力なんです。
戦国時代の軍師、といったのはそういう意味で似ているから。
どんな矢がどこから飛んでくるかわからないような戦況を読んで先回りして、
一刻を争うんだから、素早く処理できなくちゃ。

お仕事は対価交換。その人がお仕事で役に立つかどうかが大切。
その意味でも、1人1人責任を持ってお仕事するべきだと思うんです。
もしも、どうしても1人で答えられない質問だったなら
「私はこう思ってますが、その点については確認してすぐ連絡します」
と答えると印象がいい。どうしてかというと、
自分の意見を述べる=責任を持っていることにつながると思うから。

もちろん、お仕事には適材適所があるもの。
会社がステージの人もいれば、家庭がステージの人もいます。
とはいえ、どこにいても能力は必要とされるから、
生き抜くための術を、知恵を身につけてがんばってね。

では、また次回お会いしましょ!!

Writer Profile

植松晃士
植松晃士Koji Uematsu

アタッシェ・ドゥ・プレス(※)
ファッションプロデューサー
株式会社ヘルメット/株式会社アンソニーレッド 代表取締役
数々のファッションブランドのPRを手がけるほか、ファッションプロデューサーとしても活躍中。TVや雑誌などの多くのメディアで、女性のファッションに対する独自の視点と、その辛口トークが大好評。

※アタッシェ・ドゥ・プレス
ファッションブランド、ジュエリー、コスメ、ファッションビルなどのPRを手がけるほか、ブランドのPR、ブランドディレクション、企画アドバイス、イベント企画・運営などを行います

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