Vol.98暇と毒 昭和、平成を顧みて。
2019.04.18
みなさん、こんにちは。植松晃士です。新元号「令和」が発表されました。新しい時代が始まるんですねー。
ということで、新たな気持ちでお送りする『暇と毒』ですが、
今回は特別バージョンとして、雑誌やWEBを中心に執筆しているライターさんと
対談形式でお送りします。2人とも半世紀あまりを生き、昭和・平成・令和と
3時代を過ごすことになります(笑)
植松:僕らが社会人になった頃の昭和の時代は、デスクに1台パソコンってなかったよね?
ライター:そうですね。せいぜい1オフィスに1台という感じでした。
ワープロはあったかもしれないけど、個人的には持っていませんでしたね、まだ。
植松:データとかもなかったし。印刷なんて版下、写植とかで。
ライター:懐かしいですね。今思うと、手作り感ありました(笑)
植松:ファッションの撮影でも、いちいちポラ撮って確認してたー。
今みたいにデジカメなんてないから、1分ほどポラがあがるのを待って(苦笑)
ライター:それを考えると、今やすごく便利な時代になりましたね。
植松:確かに便利なんだけど、コミュニケーションツールでの問題が
いろいろ出てくると思わない?
ライター:確かに。SNSなんかもリスキーですからね。
植松:仕事の上では、当時もファックスはあったんだけど、相手との連絡には
電話が一番大きなツールだったじゃないですか。
ライター:ファックスを送るにしても、確認の電話とかしましたもんね。
「今から送ります」とか「届きました?」とか。
植松:ところが、現代はメールとかラインでしょ、なんでも。一方的なんだよね。
ライター:仕事でもライン活用されているところ、多いですもんね。
ただ、ラインの場合は既読したかどうかわかるからいいんですが、
メールだと相手が読んでくれたのかどうかがわからない。その不安ってあります。
植松:そうなのよ! お返事がほしいタイミングでもらえない。
それがメールやラインの困るところ。だって、受け取った相手がいつ読むか、
いつ返事をするか、それは先方のタイミングだもんね。
だから、僕は急ぎの用事のときは必ず電話することにしているです。
ライター:それは賢明ですね。メールでも「この日までのお返事ください」と
書いたとしても、相手が読んでいなかったら、あるいは受け取っていなかったら
そもそも意味がないですから。
植松:ところが! その電話に出ない、っていう人がいるの!
ライター:会社にかけていないなら、携帯電話にかけるとか?
植松:携帯電話にも出やしないの!
ライター:留守電は残してますか?
植松:残して、聞いてくれたらお返事がもらえるかもしれないけど、
こっちは急ぎなんだよね。留守電もメールと一緒で、先方のタイミングじゃない?
ライター:そうですよね。仕事のことなら、ちょっとマズイかも。
植松:だから、僕はふっと思ったの。この人、ヒマなんだろうなーって。
ライター:なぜ? 忙しいから電話に出られないじゃなくて?
植松:ヒマなのよ! だって、忙しいと次から次へと仕事をこなさないと
やってられないじゃない? それを放っておけるということは、
時間が余っているからじゃない? あとでやればいいや、って思ってるの。
ひとつ放っておくと、ほかのもそうなる。で、忘れないから大丈夫なんて思ってても、
人間だもの。忘れちゃうの。そして、大切なお仕事をひとつ失くすことになるんだよねー。
ライター:電話ひとつでコワいですね。
植松:たかが電話、されど電話。仕事ができる人は、
ひとつずつをちゃんとこなすものなんです。電話に出られないなら、すぐ折り返しする。
そっちのタイミングだけじゃなく、相手のことも考えないと、仕事だけじゃなく
何でもうまくいかないと思う。
ライター:新時代に向けて、これから新たに働く人々は肝に銘じてほしいですね。
植松:ほんと! では、また次回、新元号でお会いしましょ!!